これは、悲しすぎる
自主企画への参加ありがとうございます。
重い話でしたが、最後まで引き込まれました。
時任は本当は自殺を望んでいなかったのでしょうね。主人公の嫉妬心が、結局親友を師に至らしめてしまった。親友ではありながらも、相反する感情を抱き続けた主人公の内心の葛藤が想像できました。
時任の寂しさと、主人公を親友と思うところを、自殺しようかと転落する(騙されたりおどされたりする)くだりを減らしてでも、もう少したくさん読みたかったです。
「私」のコンプレックスを知っていて、「私」に幇助させようとしたのか……。
「コンプレックスが単なる杞憂ではなかった場合」、「こうなる」ように仕掛けているところが、文芸サークルのエースとしての、最後の冴えなんでしょうか。
それとも、冥界へ親友をいざなうための、寂しさか……。
面白かったです。
あと、拙作へのお星さま、ありがとうございました。
これは凄い。綺麗などんでん返し。
それでいて人間味が溢れている最後の一行。
正直「親友の内の片方はもう片方に対して劣等感を抱いている」はよくある設定ですが、この設定が丁寧に調理されていてかつ最後の仕掛けで劇的な味に仕上げられている。
素晴らしいの一言に尽きます。ご馳走様でした。
読み合い企画から参りました。素晴らしい、素晴らしい作品ですよこれは!久々にこれ程面白い作品に出会えました。作中人物の生の息吹が聞こえてくるような見事な作品でした。また、ラストも秀逸です。面白いお話をありがとうございました!
死ぬ直前まで時任の目が主人公を見ていたのはそういうことだったんですかね。
きれいな埃や酒を飲むスピードが上がっていくところとか細かい描写が暗い世界観を作り上げているようで素晴らしかったです。
『公平な読み合い』に参加いただきありがとうございました。最後の一行を読んだ瞬間、ゾワっとしました……。
物語の流れや読み手の予想外の展開もこの作品の魅力ですが、すっきりと洗練された文体も美しいなと思いました。読んでいて楽しい作品でした。
いいラストでした。