第22話 あなたのお弁当の概念を覆します
前回のエピソードのコメントで、NYC在住の西さんからこんなコメントが。
「日本から出てみると、子どもの朝のルーチンとかもぜんぜん違ってびっくりですよね!
お弁当も、To-Goの小袋とテーブルの上の果物を子どもが取って自分で用意してたり。お、お弁当の概念が……!!」
私、パソコンの画面の前でブンブンと首を縦にふって「そうそう! そうなんです〜!」と共感しまくりでした。
ちなみに、夫が朝の担当だったときに、お弁当をチェックしたら、
食パンにチーズをはさんだもの。バナナ。りんご。
以上、でした。……ね? お弁当の概念、覆りませんか?
日本の小学校は給食があるからいいですよね。給食はすばらしい。世界に誇っていいと思います。地域差とかあるかもしれませんが、私が食べた給食は、栄養のバランスがいいだけじゃなくて、味もおいしかったです。今でも、給食にはいい思い出しかありません。
ちなみに、私は佐賀県の有田町出身ですが、給食の食器は有田焼でした。えっへん。
メルボルンはご飯が美味しい街。だからなのか、私の子どもたちが行く保育園や小学校では、食育が盛んです。なので、子どもたちはちゃんと「栄養バランスの取れたランチ」とやらがどんなもんか、ちゃんと教えてもらっております。
加えて、「朝のおやつ」の時間があり、そのおやつも自宅から用意して持っていかないといけないんです。「朝のおやつ」は野菜スティックか果物と相場が決まってます。
「お弁当の野菜0」を繰り返さないよう、我が家では野菜3点セットを用意する決まりになりました。きゅうり(切らなくてもそのまま食べられるくらいの、ミニきゅうりがスーパーに売ってあります。放っておくと洗わずに持って行くので、私があらかじめ洗っておきます)、ミニトマト、にんじん(これは娘が朝から切ってスティックにします)の三点セット。
これで、サンドイッチの中身がスライスチーズ一枚であっても、野菜は0じゃない! これに、りんごとかネクタリンとかバナナを追加して、「お弁当」の完成でーす。あ、ちなみにオーストラリアでは(多分イギリスとかアメリカも)、基本的に果物って切ったり皮むいたりしないし、子どもが丸かじりできるサイズなので、そのまま持ってけます。
「8歳の娘が弟の分までお弁当を作ってる」と聞いて、トトロのさつきちゃんのようなしっかりさんを想像した読者さま、実態はこのような低レベルです。「子どもの自主性を培うコツは、自分がちょっとビビるくらいの低さまで、求めるレベルを下げること」と私は夫を見て学びました。(←独断と偏見です)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます