第20話 大好きなミクリアちゃん


 

 ミクリアちゃんがお姫様になってからしばらくした日の夜。


 眠った僕は夢を見た。


 近所のお兄さんみたいな神様がやってきて、僕をなでる夢だ。


 久しぶりに見るな。


「よくがんばってくれたね。これで、この世界をきちんと作る事ができそうだ」


 言ってることはよく分からなかったけど、ミクリアちゃんがいる世界がなんだかよくなりそうだったので、僕は満足だった。


 夢から覚めた僕は、「もふちゃん、朝ですよ」という声で起き上がった。


 ミクリアちゃんだ。


「からだをふわふわにしましょうね」


 わーい、櫛で体の毛をといてもらうんだ。


 すずめのさえずりを聞きながら、僕は大好きなミクリアちゃんのもとに駆け出した。


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乙女ゲーム世界に転移したもふもふポメラニアン、幻獣になって主人公を助ける 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

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