P10 のみでレビュー
【書き出し五文字】
チィーッス
【P10の簡単な内容説明】
パンツを失った主人公とクリスマス
【P10について】
補足:キャソック(英語: Cassock)とは、カトリック教会の神父や聖公会の聖職の平服に用いられている立襟の祭服のことである。 司祭平服。(ウェブ調べ)
聖夜の夜に事情により勝負パンツを失った主人公は、家にまっすぐ帰ることなく、明るい商店街をトボトボと歩いていた。そこで、魔が差しマネキンのズボンを奪おうとしたところから、更なるmissionが待ち受けていたわけである。主人公は、幼馴染みの彼に想いを寄せているのだろうか。このページだけではお付き合いをしている関係なのかは分からないが、勝負パンツを履いて逢いに行くという事は、少なくとも好意はあるのだと解釈する。では幼馴染みの彼の方はどうかと言うと、接し方が淡々としているような印象を受ける。しかし、これでは腑に落ちない。その理由はページの中盤辺りで印象が変わり、こういうことかと納得する。要するに、遠回しでありシャイなのだ。主人公もぐいぐい行く、破天荒な少女なのかと思いきや、年相応の部分を沢山持っている。駆け引きなんてしていないのに、押したり引いたりしてしまう、恋に対しては自信の持てない思春期の少年少女という印象を受ける。
補足:ドロワーズとは下着の一種。比較的ルーズフィットで横サイドが長めであり、穿き込みが非常に深いものを指し、フイット性が高く横サイドが短めであるパンティーと区別される。(ウィキ調べ)
【これまでどんな内容だったのかを予想】
主人公が家族という関係に拘ることとなった、発端が語られているのではないかと想像する。それがあったからこそ、姉の親子の在り方に激怒したのであろう。二人を尾行する作戦は、途中までは順調であったが、不慮の出来事により想定外の自体へとなったと想像する。
【この物語の先の展開を妄想】
ここで理解をしなければならないのは、許すと赦す違いだ。
「許す」:聞き入れる、自由にさせるという意味で使われる。
「赦す」:刑罰や義務を免除するという意味で使われる 。
この物語の物語において最も大切なことは、”赦す”とは?ということなのではないかと、感じた。ではそれは何だろうか。結論からすれば、自分自身を赦すことが出来るのは、自分だけなのではないだろうか。
上記の”ゆるす”の違いを見ると、人は形のある何かでしか”赦す”ことは行えない。確かに、人を憎み続けることで”ゆるさない”こともあるだろうが、あくまでもそれは”許さない”なのではないだろうか。自分自身が罪だと思っていることから”赦す”ことは自分にしかできない。彼女はいつか自分自身を赦せる時は来るのだろうか。とても哲学的な物語だ、という印象を受けるのは自分だけなのだろうかと思いながら拝読させていただいた作品だ。コミカルであり、心情や情景描写が丁寧に描かれている。人によっては、自分のような印象を受ける方もおられると思う。あなたはこの作品に、一体どんな印象を受けるのでしょうか。他の方の感想も聞いて見たいと願う物語。是非、あなたもお手に取られてみてくださいね。