第16話 九月 三日


俺は放課後でもバイトを続ける事にした。

親には内緒だ。サッカー部のキャプテンをやっていると伝えておいて、実はカラスをずっと見張っている。

今度はあの先輩をも見張っている。上司を追い抜くとなんだか気まずい感じになるのが嫌だ。

カラスだった時と同じような表に〇×を印している。

...

最近自分も見られている気分がのろのろと長引く。霊のようにまとわりついている。

敬虔な信者もいつもこういう気分なのかな?

なぜかこの時間を使って宿題を終わらせようとしない俺をなるべく見ないようにした。

部長は言ってた。フクロウまでになったと。

鷹の次がフクロウなのだろうか、それとも間にもっとあるのだろうか。フクロウの次は何だ?



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