第3話魔王復活?

ドゴォォォォン


爆発音が聞こえた。錬金術式の周りに複数の光が集まり、やがて大きくなって一気にはじけた。


「マーラ様、これは・・・?」


「あぁ、成功だ。帰ってきたぞサターン様が」


あたり一帯には砂煙が渦巻いていた。それは徐々に収まっていきついに魔王の全貌が見え始めた。


「あれ、俺生きてる?トラックに轢かれて死んだはずだが」


俺は状況が分からなかった。とりあえず目を開けることにした。


「おかえりなさいませサターン様」


「どこだここ?だ、誰?」


俺は驚きを隠せなかった。目の前にはゲームでしか見たことがない者たちが目の前で片膝をついて頭を下げているのだから無理もないだろう。


一人は角が生えており耳もとんがっている。頭には金色の冠を付けており、首から金色のネックレスがぶら下がっている。肌の色は褐色色で赤紙の長髪イケメンだ。


もう一人は明らかに人ではない。手足はあるが顔は鳥のようで翼も生えている。


「まだ生き返ったばかりで気が動転しているかもしれませんが、私マーラが現状について説明させていただきます」


「マーラってあの魔王のマーラか?何がどうなっている」


俺は心の中で思った。そしてゆっくり自分の手を見た。


「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁ」


俺が叫んだ途端に錬金室に亀裂が入った。


「申し訳ございませんサターン様。私が急かせてしまいました。早急に人間を滅ぼしたいと思っていたものでつい・・・」


「えっと、とりあえず部屋に行きたい・・・です」


「承知いたしました。ご無礼をどうかお許しくださいませ。ガーゴイルよ魔王様を部屋まで案内しろ。いいか魔王様はお疲れだ。誰にも見つからないようにいけ、大騒ぎになるからな。しかと心得よ」


「かしこまりました」

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