第十三話 やり残し
別の道になるの確実なので挨拶をした。夫人への面会の申し出に行けば、既に働いていると言う。少し話ができた。
「貴女が決めたのなら、進みなさい。…元気で」
医療棟で働いている。シーツを替えたり食事を運んだりと支える仕事は性に合っていると動き回っている様子。
その次に食堂へ。昼食が終わった時間帯は片付けをしていたようだけど。
「無茶しないように、見ているから」
コックとして馴染みが一番早かった。そのセナが見てくれるなら、安心だ。
意外なのは、2人。
「俺もついてくかならな!」
「オレもー。」
タローとクエンは、一緒に北の砦まで行くらしい。確かにまだ草原に拠点がある。規模は縮小して作られた壁はそのままだ。
極北の城から出るのを許可されない立場、と聞いていたけど。そこは、北の砦を知っているので確認に送ると任務扱いらしい。
「人族に当たる奴らが来そうだから、退避。」
獣人の国には行けない『監視期間』であるものの、同道するメンバーに入ることになった。
来た騎士と兵士の様子で、戻す。となっているらしい。
「一時預かりだな。ま、よろしくな!」
タローのせいで髪が乱れたけど、ちょと懐かしさを感じて嬉しくなった。
北の砦に居た頃の距離感。
変わった事も多かったし、もう戻る事もないけど。ちょっと遠くになった気がするのは、寂しさはないかな。
「良い旅できるぞー仕事もなーい!」
クエン何の仕事をしていたのか。尋問されてた?
「情報出し終わったら、手合わせとかしてたもんな。」
カナンの言葉から、情報部に引っ張り込まれている様子。
「セリちゃんに敵対したら、潰されるからな?」
2人とも黙った。
タローの方は、兵士達の中に入って馴染みつつあるって。
「あー、俺の方は国に帰って居る場所がないしな?獣人の国で仕事できるくらいには力も世情もし入れとくさ。」
冒険者を目指していたと聞いた事があった。皆、向かう先が決まった様子に、もう心残りはない。
気になる本を手あたり次第に、読書して過ごした。本が全て読めるまでの時間はなさそうだけど、ワクワクしている。
いくつか購入してくれるという話もある。絵が載った図鑑は特に嬉しい。
ちょっと無理を通したかな?と思ったけど、シュルトに相談して決めるので大丈夫だろう。
「褒賞それで良いんだけどな。」
色々決まったけど、出る日は明確に決まっていない。
その理由は、キースとグスタフ。
後からか、一緒に行くか?がギリギリまで決まらないらしい。
それまで本を読めるので私は問題なし。ロードとまったり過ごしたのだった。
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