考察メモ②
エリアを探索できれば良い。探索チームを組み、人海戦術で探す。その時木の実と皮の採取をすれば特定は容易だろう。
北の砦へ拠点を移す。見つかったドワーフの仕事を見ていみたいが、優先順位は新しい魔木の調査だ。
塗り固める方法というのもあるが。
魔素の放出、魔物との交換がなければと、封印の方法だ。
それも、幼い木の状態で魔物の攻撃を避けながらなど、現実的ではない。
別の木のきっかけだが、魔木の理解は深まった。きっかけは、木の実に含まれる魔素の含有量。覆われていれば、滲み出る量が減るのでは?
木の実の殻は、水を侵入させない構造だ。油分を含み、油膜のように全体を覆っている。
「魔法薬で再現できる、な。」
頭の中にメモし、探索の方に意識を向ける。北の砦の草原で拠点が築かれた。兵士も増えその上に騎士が配置されているので命令の統制の違いが出る。
ここでのトップはキースだ。性格は変わっているが、優先順位を間違えない。魔木のことも重く見ている。最悪を想定して動き出している。
2本目の魔木が育っていれば、放棄し逃げるしかない。
「魔木がダンジョンの成れの果てっていう説?」
「大きい魔石であればその分、広い場所を確保できる。」
「寄ってくる魔物の強さも、重要?」
「警備や狂う行動、強くなる独特の魔物も生まれる。ダンジョン内での争いが少ない理由としてあげられているな。」
魔素の急激な上がる植物はダンジョン産のものくらいか?
魔物も外とダンジョン内では強さが違うという話だ。
(検証してみたい。)
巣を作る魔物、木の上の大きさから推察して、見合わない物。拾ったと考えられる。蓄えて忘れ去られた可能性が高い。地中にあれば掘り起こされ魔物が食べていただろう。魔力を含む物を好むのが魔物だ。
それをセリが見つけた。偶然だが貴重な発見だ。
子供の扱いはわからないが、若い狩人だと思えば見ていられる。慎重さ、
危険の察知能力が安定していて、信用に値する。
体力は心配だが。ロードが抱えて走り、シュルトのフォローがあるので大丈夫だろう。
魔木に集まった魔物の処理もスムーズだ。
狼獣人というのは、犬獣人とどれほど違うのだろうか?狼獣人に会うことが少ないため比較が難しい。犬獣人も地域差が大きいからな。
薬学に興味を示したので、話をした。
“おまじない”は、簡易な魔道具の形になっている。本当におまじないのように気の持ちようではなく、薬に使える発想も得た。
薬作りも間に合う。実用に耐えられるだろうが、使うタイミングがあるかは別問題だった。
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