第二十五話 弓矢


セリの攻撃主題としては、弓矢に決定した。

「ナイフも持たせるが、防御に使う用。」


戦闘スタイルが確立したが、

セリが使える弓矢のサイズが手元に届いた。

グスタフが動いてくれたおかげだ。


「誰も関わりたくないって、ネェ」


騎士団vs竜人の構造にあって

商人達は騎士団の方に傾いた。


竜人の方に媚びを売っても、リターンが無さそうだと見られている。


弓の入手が遅くなったのは、そういった事情らしい。

セリには伝わらないが、協力を頼んだグスタフとカナンには愚痴っておいた。


告げ口とも言う

(告げ愚痴ってか?)


商人に強制はできないが、不備・不足があれば

騎士団の過失だ。


竜人ロードは客員、招いたのだ。そんな相手に対応不足は

面子的に避けたいところ。


文句とこの状況で良いのか?という

不満と言う体の情報提供だ。


これで改善されればやりやすいという打算の下、その情報の正当性は

(分かりやすくっていいね!)



練習用の矢はシュルトが調達してきてくれ、

カナンが試合で使用する矢について確認してくれた。



これで、弓矢が揃った。

慣れるため部屋で、矢をつがえず構える。


少々硬いが、扱えない程ではない。

久々の感覚に、手を馴染ませた。



それから数日後


弓矢の練習場所を借りれることに。


的が距離を置いて配置されている

ここまで広いところは見たことない。


木に向かって、洞窟の中


ここも洞窟だが、天井も横幅も大空間と言える広さだ。


地下訓練よりは広さがないため、

弓矢、投擲の訓練所として使っているらしい。


その奥、縁っこをかりられた。



屋根の上では怒られたのでできなかった。

(正確には数本でバレて、怒られて中止。)


感覚を取り戻す。



他の的には、弓矢への付与魔法

その発光がチラつくが


的に集中する



魔法の音がする

ひょいっと避け、矢を射った。


「お見事〜」カナンののんびりした声

少々中央より上だが、的に当たっている。


避けた極撃ちのようになったが、平然としている。


それは防御壁を出していた。

障壁は水属性が強く出てい

爆風の熱さも通さない。


教材にできそうな、しっかりしたものだった

「これを瞬時にできるなら大したもんだわ。」


それはそうだ

「実践に使っていたもの」


その強化、拡大にセリも驚いた。

成長、魔力回路の強化され発動も安定している。


実感した。

そんな流れ弾にしては不審な数弾のあと


号令が発せられた

「全員、戻れ!」




「なぜ魔法が暴発したあ?!」

命令違反らしい


「撃ち方止め。走り込みだ!」



一気に人が減った。


こちらに指揮官らしき格好の人が来る


「うちのものが失礼した。」


グスタフ並に大きい背丈と、いかつめの顔。


犬獣人(ブルドック)


(声がデカい)職業病だろうか?

治せないのだろうとセリが納得する中、


カナンと少し話しをして帰っていった。



セリは弓矢の調整をした。

ロードに氷魔法を見せてもらう事になった。

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