50
「……すーぐラブラブするんだからっ。私がいること忘れてませんかー?」
いつの間にかすずが戻ってきていて、扉に手を掛けて呆れた目をしてこちらを見ていた。
小学三年生、なかなかに冷静なツッコミをする。
「すずもおいでよ。」
「私はいいってば。」
「いいから、いいから。」
おませなすずを強引に引き寄せ、三人でぎゅうっと抱きしめあった。なんだかんだで、まんざらでもないすずが可愛い。
三人での生活は今日から四人になる。
また新しいことの連続だ。
圭佑さんがいて、
すずがいて、
そして赤ちゃんがいて。
幸せで自然と顔がほころぶ。
思えば、お姉ちゃんからすずを押しつけられたことから始まった私の訳あり生活。それがまさかこんなに幸せな人生になるとは誰が想像しただろう。
「圭佑さん、すず、大好きだよ。」
私が言うと、二人は満面の笑顔になった。
【END】
訳あり同居なのに結婚してしまいました あさの紅茶 @himemon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます