ふたりのはる

作者 月宮雫

60

21人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

このレビューは22話『望んだのは、小さな幸せ』まで読んだ段階で書きました。

よいこ2人が自らの身を守るお話です。
応援したくなりますね。
私も応援します。

打てる手をすべて打つ意思を持ち、
打てない手がある事実も自覚している。
かしこいよいこです。

これからどうなるかたのしみです。

★★★ Excellent!!!


『血』は強い『繋がり』を生むという。
この物語の主人公はそれを超越した『絆』
で結ばれた2人の≪はる≫という青年だ。

どこをどうとっても笑えない『苦しみ』
を伴うこの物語で、なぜ、笑みが溢れる
のだろう。

この世界では、全ての常識が初っ端から
崩壊していることに、読み始めたときは
気づいていたかどうかも、もう考えられ
ない。
それは、この2人の関係性があまりにも
流麗な文章で、美しく、尊いものとして
描かれているからだろう。我々読者は、
この、何にも脅かせない神聖さをまとう
2人の幸せを祈るよう、誘導されている
のだろうか?わからない。そんなのは、
この作品においては些末ごとだ。

正常な思考がずぶずぶと支配されていく。
それは恐怖ではなく、むしろ快感に近い。

中毒性の高さに、もはや理性を失いかね
ない極上の作品である。

★★★ Excellent!!!

ご縁があり、この物語に出会いました。更新分まで読ませて(聴かせて)いただきましたので、レビューさせていただきます。

とある少年の衝撃的な告白から、物語は始まります。のっけから眼球に腹パンをもらったかのような威力のある出だしから始まるのは、二人の少年のお話。

辛い境遇が似ている二人の、なんとも言えない関係性。背負うものも味わう辛酸も似ていた二人の、依存とも共感とも何とも言えない、それでいて強固な繋がり。
言ってしまえばこの物語の世界は、この二人で完成しております。

その二人が織りなすストーリーを、臨場感を肌で感じながら読んでしまう、作者様の力量。
正直かなり重たい話で、時折狂気じみた内容すらありますが、淡々と進む展開に、読む手は止まりませんでした。きっとあなたもそうなることでしょう。

互いに補い合いながら進んでいく、二人の少年の物語。
他の皆さまも是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

 二人の青年と、それを取り巻く家族関係を巡った、純文学的で、巧緻な芸術作品のような物語です。
 激烈で外連味のある設定と描写をここまで素朴で写実的に持って来る技量は圧巻で、頭が下がるばかりです。神は細部に宿るといいますが、この物語はその一つの極致を体現しているといって過言ではないでしょう。
 二人の青年の絆や交錯する想い。徐々に浮き出てくる狂気と、衝撃の展開。それらが何の苦もなく、すらすら読めるように隅から隅まで舗装された文章。映画を見ているかのような鮮烈な映像美が、読者の目を覆って離しません。
 加えて、文量も短く纏まっており、読むのに多くの時間はかかりません。
 どうか、拍動さえ止めようと迫るこの物語を体感していただきたい。