心美「只今、戻りました～！」

龍一「お帰り！お父さんとは無事に会えたのかな？」

私「あ！はい。会えました！」

私は少し顔を赤らめながら説明した。

なにせ、私が働く本屋の店長である山下龍一は、本人こそ気付いていないが、かなりのイケメンである。

さらに人望も厚く、性格もピカイチ、仕事もできる。

龍一「それは良かったね！朝倉さんは、実家から離れて1人暮らしって聞いてたから、お父さんとも久しぶりに会ったと思うし、ランチでも食べながら話す時間が持てて良かったね！」

心美「はい…。ありがとうございます！あ！私、業務に戻りますね！」

まさか口が裂けても、

(パパがママと離婚して女性として生きていきたいって話でしたけど…。)

…なんて、そんな事は言えないので、私は店長から逃げるように業務に戻った。

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