第225話 本当なのか? 嘘なのか?(4)

 だってさ? 本当なのか? うそなのか? どちらなのかわからないけれど。


 山田瞬が五味の市で使用させてもらっている店頭の販売ブースのお隣さん……。




 たぬきの御老体ではなくて、本当の真隣さんであるラインズさんところのお兄さん……。




 と、言っても? 『おさむ君』よりも若干年齢が若いだけの、やはりおじさんなのだが。彼が言うところでは?



「山田君知っている? おさむちゃんは? 海の駅の少し先にあるブルーラインの道路の脇に手をあげて立ち。停車した車の運転主達に、『おい! 岡山まで行くなら。悪いんじゃが。のしていってくれか?』と、お願いして無賃乗車するんで。知っとるか?」


 と、教えてもらったことがある。


 それを聞き、山田瞬は驚愕しながら。


「えぇ、えええ~。ラインズさん、うそでしょう~?」


 と、声を大にして叫んだ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る