第222話 本当なのか? 嘘なのか?(1)
「これって本当なのかな?」
「う~ん、どうだろう?」
「多分? ほんまやろう?」
「いや、ちがうって?」
「いや~。それはない~。ほんまのことだと思うぞ~?」
「いや~、絶対にあり得ない~。国が自国の民を騙すようなことは……」と。
まあ、相変わらず【謎のウイルス】の話題で持ちきりになる。岡山県は備前市、日生町にある。関西圏でも有名な漁業協同組合が運営する。年がら年中、瀬戸内海の新鮮な魚介類が購入できる五味の市の市場……。
特に今は未だ三月下旬の頃なので、新鮮な生きた殻付き牡蠣が購入できる市場なので、お客さまの来店も多く土日となれば、関西圏や岡山県以外の観光バスやマイカーのナンバーで駐車場の方も直ぐに一杯になる人気の観光施設なのだが。
今日は平日。金曜日と言う訳もあり。岡山ナンバーや倉敷ナンバーばかりで、関西圏のナンバーは、本のひと握りくらいだから。大変に暇を持て余している。
山田瞬やたぬきの御老体こと坪田御老体に大島のオジサンと二重焼き屋のお兄さんに、コーヒー屋のお兄さんとね。中の市場の方の売り場で、新鮮な魚介類や、この時期では、まるまると身が肥えた。日生町の地元の漁師さん達の間での名称、【落ちガキ】と、呼ばれる殻付き牡蠣を販売している漁師のおさむ君達と、例の【謎のウイルス】の件で雑談……。
只今盛り上がっている最中でね。
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