第202話 2020年三月前後?(3)

 と、同時に?


「山田君と奥さんおはよう~!」と。


 自身の持つスマートフォンの画面からSNSの動画を夫婦仲良く肩を並べ、寄り添いながら見ていた二人へと──。大島のオジサンが毎日の恒例行事の一つ朝の挨拶をしてきたのだ。


 でッ、し終えれば? 彼のもう一つの行事であるいつもの振る舞い……。


 そう? マスク警察の如き振る舞いなのだが。大島のオジサンは、二人へと声をかけると──。


 そのまま? 山田瞬へと視線変え凝視──!


『フムフム』と、いった感じで、大島のオジサンは山田瞬を見詰める。


(うんうん、よろしい~! 今日も山田君は、ちゃんと紙マスを着用しているね。これならば大丈夫……。彼の奥さんも安堵するに違いない……)と。


 自身の心の中で思いながら。紙マスクをちゃんと着用し始めた山田瞬の様子を見て安堵するのだ。


 でッ、彼がしていれば?


「大島のオジサンおはよう~」


「おはよう~。御座います~」と。


 山田瞬と、おさん狐さまからも毎朝の恒例の如き挨拶が返ってきたのだ。


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