第191話 2020年の二月? (21)
大島のオジサンは、二重焼き屋のお兄さん……だけではないね~?
山田瞬やおさん狐さま……。
それと? 妖怪たぬき爺こと? 坪田御老体親子も含めて。皆へと問いかけるように説明をするのだ。
そう~? まるで彼は? 何かを悟っていると言うか? 何かをまた予知しているかのような意味深な笑みを浮かべながら告げる。
すると? 二重焼き屋のお兄さんは……ではなくて~?
二人の会話を聞いていた齢九十二歳になる坪田御老体が、自身の口を開いて。
「国や各都道府県の知事や市長……町長や村長に至るまで? 企業の為に国民を蔑ろ……。騙すような行為を平然とするかの~?」と。
大島のオジサンへと二重焼き屋のお兄さんへと告げ訪ねたのだ。
「……ん? すると思うよ?」と。
坪田御老体の問いかけに対して最初は? 二重焼き屋のお兄さんが言葉を返す。
でッ、返し終えれば? 今度は大島のオジサンが口を開くのだ。
そして~? こんな台詞を漏らすのだよ。
「日の本は? 資本主義の国だから、二重焼き屋さんの言う通りで。僕も国の大臣達や官僚……。各都道府県の知事達が国民を騙して隠し通すことはあると思うよ? だって~? 今の現時点でも~? あれだけの~、SNSの各サイトで『謎のウイルス』が流行っているとか? 『謎のウイルスはC国の陰謀説……。化学兵器ではないのか?』と、いった憶測の動画が多々流れているにも関わらず。国外の旅行や海外からの旅行者達への規制をこの二月の時点でおこなわないこと自体可笑しいからね……」
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