　と、なれば？

　未だ若い山田瞬は？　二重焼き屋のお兄さんの少々荒々しい様子に対して、余り良い顔色ができなくなる。

　と、いうか？

　彼は未だ若いから？　二重焼き屋のお兄さんの諫めの台詞を右から聞き入れて、左から直ぐに抜けるといった行動が安易にできないから。

　自身の心の中で不満を募らせてしまい。

　こんな屁理屈を吐くのだよ。

「えっ？　でも？　二重焼き屋さん？　国の方から？　海外の旅行者達への規制や？　国外旅行への規制などでていないから大丈夫……。二重焼き屋さんや大島のオジサン達の方が心配しすぎだよ……」と。

　二重焼き屋のお兄さんに告げて。二人を嘲笑う。

　う～ん、でもね～？　二人を嘲笑う山田瞬へと？　二重焼き屋のお兄さんが自身の口を開いて──。

「そりゃ～？　規制などできる訳ないじゃない～！　山田君～！」とね。

　こんな？　意味深な台詞を、二重焼き屋のお兄さんは、山田瞬へと告げてくるのだ。

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