古代でぶ妖精文明遺跡の謎

祝!!法人化!!

カランコロンとレストランスコヴィルに来客がやって来た。

やって来たのはトレジャーハンター一行、 亜人の少年も一緒だ。

大量の荷物を抱えていた。


「おう店長!! 今日は豚カツを作ってくれ!! 人数分!!」

「豚カツ・・・ですか?」

「ゲン担ぎにな!!」

「何か有ったんですか?」

「ふっふーん、 実は俺達法人化したんだ!!」


ドヤ顔をする鳥籠頭。


「それはおめでとうございます?」

「何で疑問形?」

「法人になって直ぐに如何こうなる訳では無いと思いますが・・・」

「いやいや法人化したから結構無茶も出来るんだよ

信用が上がって、 こうやって資材を借り入れる事も出来た」

「資材・・・って中に何が入っているんですか?」

「前に遺跡っぽい所にでかいでぶ妖精が中に詰まってるって話しただろ?」

「そうでしたっけ?」

「そうなんだよ、 そのでぶ妖精を誘き出す為に大量の食糧を集めて来た!!」


そういってどさっ、 と荷物を置く。


「その荷物全部食料ですか?」

「あぁ!! これででぶ妖精を出して調査する!!

もしも古代でぶ妖精文明の遺跡だったら相当凄い事になる!!」


自信をもって答える鳥籠男。


「それじゃあ腕によりをかけて豚カツを作りますよ、 御飯も要りますね」

「「「「「当然!!」」」」」


そう言って豚肉に衣を付けて豚カツを揚げ始めるラビー。


「そっちの子供も久しぶりね」

「この前はすまなかった」

「良いのよ、 大人が子供を助けるのは当然よ」

「・・・・・」


申し訳なさそうにする少年。


「勉強の方は如何なの?」

「仕事の合間にちょこちょこやっているよ」

「勤労学生って事ね、 友達とかは? 夜間学校に通っているんでしょ?」

「うん、 悪くないよ、 本当に良くして貰っているよ

友達と言えるのか怪しいけど・・・」

「?」

「歳が離れていてね」

「何を今更、 俺は皆と歳が300離れてるんだぞ?」


ケラケラと笑うヘルメット。


「そうですね」


さっ、 と豚カツを引き上げて、 ザクッ、 ザクッと切る。

そして並べて横に千切りキャベツを添える。

更に山盛りのライスを隣に置いて豚カツ定食の出来上がり。


「さぁ出来ましたよ、 礼の如く御飯の御代わりは自由ですから遠慮なく言って下さい」

「「「「「いただきまーす!!」」」」」


ソースをたっぷりとかけた豚カツで御飯を掻っ込む5人であった。

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