揺れるサンライズ達(王子side)

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「御者!! もっと静かに走れんのか!!」

「仕方ありますめぇ、 ボロ馬車ですんで我慢してくれぇ!!」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

サンライズ達はウォームと別れてウェーサーカ法国に向かっていた。

しかし記者会見で注目を集め過ぎてしまい。

記者達に追いかけ回される事になってしまった。

苦肉の策として王子は愚か貴族が乗る物じゃないオンボロ馬車に

乗って行く事になったのだった。

しかも質の悪い粗暴な御者に当たってしまった。

オンボロ故か粗暴な御者の運転故か

或はその両方か、 何方が原因かは分からないがガタガタ五月蠅く振動が激しい。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「気持ち悪い・・・」

「しっかりしろアスパル・・・」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

スノーがアスパルを介抱する。

傷の痛みは大分引いたが振動で車酔いになってしまった。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「業者!! あとどれ位でウェーサーカ法国に着く!?」

「後・・・1~2、 いや3週間位ですかねぇ!!」

「ふざけるな!! そんな長い間こんな振動に耐えられるか!!」

「いやぁ、 そうは言っても御客さん、 山賊とか盗賊とか

危険が少ないルートを通って国境まで行くんですよ!!

これ位余裕を持って行かないと無理ッスよ!!」

「ちぃ!!」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

サンライズは頭を抱える。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「こんな振動じゃあアスパルの体調が心配だ

何処かで別の馬車に乗り換えた方が良いでしょう」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

ウルが提案する。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「こっちとしては別に良いですが前金は返しませんよぉ!!」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

御者が返す。

国境までの料金は既に支払っているのだ。

背に腹は代えられない。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

「こんな事ならウォームに気を使って記者会見なんてするんじゃなかった!!」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

サンライズは絶叫した。

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

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