おまけ:キャラクター紹介(主人公&相棒編)

このようなところまでお越しいただけるとは……!重ね重ね、感謝申し上げます><

1章はお楽しみいただけましたでしょうか。


登場人物も増えて参りましたので、今回はキャラクター紹介をさせていただきます。

キャラの中にキャラが住んでいたり、変化とともに別人のようになってしまうややこしい話ですので、ちょっとした情報整理のためにお役立てください(╹◡╹)


※情報は1章終了時までのネタバレを含みます。


<主人公たち>


☆セイル・ホワード


主人公その1。ゴブリュード王国の外れに位置する森で暮らしていた木こり。

性格は寡黙で不器用。内気なため、人付き合いが苦手。器用な嘘はつけず、思ったことを素直に口にする。

幼い頃に竜の賢者テオギスと友になり、紆余曲折(詳細は2章で展開)あってその魂を身体に宿す“竜人”となった。


竜人になるとイケイケなヤング(※テオギス談)へと性格が変わる。どうやら若き頃のテオギスの性格が“仮の人格”として表に出てきてしまうらしく、長年の修行でも克服できなかった。しかしその言動は、普段は口下手な木こり青年本人のもので間違いないらしい。


竜人を狩る時には紅く輝く、不気味な大戦斧を武器とする。水の魔力を操る素質がありながらも、過去のトラウマにより水全般を苦手としている。高い魔力を持つ竜人となった状態でも細かい魔法の制御は苦手としており、肉弾戦を好む。


過去に友と交わした“約束”により、同じ竜人であるフィールーンを救うべく行動する。竜殺しの犯人についても調査中。


セイルのイメージイラストやその他小ネタはこちらに:https://kakuyomu.jp/users/fumitobun/news/16816700426524830411


☆フィールーン・シェラハ・ゴブリュード


主人公その2。ゴブリュード王国の王女。

性格はこちらも内気で人付き合いが下手だが、人嫌いなわけではない。考えることや気づくことが多く、それをうまく表現できないまま引きこもったゆえの不器用さん。


城で“竜の賢者”ルナニーナが殺された事件が原因で“竜人”となってしまった。望まず変化を遂げたため未だにその力と反発し合っており、凶暴な気性を発現させる。口調も勇ましいものへと変わるが、若きルナニーナのものであると推測されている。


竜人の力を危険視した大臣たちにより、事件後は城の書庫塔と呼ばれる一画で軟禁生活を送っていた。孤独ではあったがもともと勉強嫌いではないため、すべての本を貪るように読み、膨大な知識を身につける。ついでに空想や妄想のくせもつき、立派な引きこもりオタクとして成長した。


高い魔力の素質を持つと言われる黒髪だが、本人は“お姫様らしくない”と嫌っている。しかし竜人化すると白と黒が入り混じったような姿をしており、これは貴重な白い竜であったルナニーナの魔力が表に出るためだと考えられている。


時折暴走する竜人の魔力に怯えつつ生きてきたが、同じ竜人であるセイルが現れたことにより運命が大きく変わっていく。


フィールーンのイメージイラストやその他小ネタはこちらに:

https://kakuyomu.jp/users/fumitobun/news/16816700427774808055



<主人公のうちに住まう者たち>


☆テオギス・ヴァンロード


セイルの身体に魂だけの状態で宿る竜。穏やかで冗談好きな性格をしたセイルの親友。長命な竜たちの中でも“竜の賢者”と呼ばれるほど学びを深め、城から招致され研究室を与えられた名誉ある竜。


妻であるルナニーナと城で暮らしていたが、何者かによって彼女が殺害される。その現場に居合わせなかったテオギスが命を落とした理由、そして木こりの少年と友情を結ぶまでの物語は2章にて展開。


今でこそ柔らかな物腰でいかにも“賢者”といったテオギスだが、若い頃は相当荒れていたらしい。当時のいわゆるヤンキーな性格はセイルが竜人化することによって蘇ってしまうため、実のところ彼も困っている。


そのことについて、本人たちは過去にこんなやりとりを交わしたという。


「なんでお前が困るんだよ」

(いや、考えてごらんよセイル。青臭い時代の自分が蘇って、さらに会話できてしまうんだよ? 奇妙なことこの上ないし、ものすごく恥ずかしいんだから)

「エルシーが言うには“あちら”のオレは、キザで傲慢でプライドが高くて精霊もドン引きなほどに自惚れ屋の――」

(やめてくれ。もう一回死んでしまいそうな心地だよ)


宿主であるセイルが眠っていてもテオギスは覚醒しているが、著しく魔力を行使した場合は彼の意識も途切れることがある。博学なだけでなく水を操る優れた魔法使いだったが、今は魂だけの存在なので何もできない。竜人の魔力を制御するのが精一杯の模様。


☆ルナニーナ・ヴァンロード


“竜の賢者”のひとりであり、テオギスの妻である竜。非常に珍しい白い鱗を持つ竜で、あらゆる魔法の使い手だった。淑女の鏡と言われており、夫と合わせて城の誰からも愛される存在であった。


しかし何者かによって命を絶たれ、その魂は強制的に幼いフィールーンの身に押し込められるという凶運を辿る。テオギスの魂と違い、会話をすることも魔力の制御に力を貸すこともない。

自意識があるのかさえ不明だとされているが、竜人化したフィールーンが書物を攻撃しないことなど、どうもルナニーナ由来の行動を思わせる部分がある。


テオギスと同じく知的で落ち着いた竜だが、やはり若い頃はブイブイ言わしていたらしい(※テオギス談)。しかし歴史探求の道に進むため“とある竜”に弟子入りして修練を積み、やがて賢者として城に招致され淑女道を極めることになった。


フィールーンが竜人化することによって“勇しく”なるのは、彼女の当時の性格から影響を受けているためだと推測されている。


そのことについて王女と側付騎士は、このようなやりとりを交わしている。


「あ、あのリン……正直に、教えてください。竜人化している間の、私のこと」

「はい。とても堂々とした、大変勇ましい気性であらせられます」

「い、いつもそればかり……」

「義兄上から、この表現以外を用いることを禁止されておりますので」

「ええっ、カイが!? そそ、そんなに酷い有様なんですか、私……」

「心配なさらないで下さい。たとえ姫様がどんな武者に変わろうと、このリクスン――地の果てまでお供いたします!」

「そんなの、き、斬られたほうがマシですーっ!!」



***


今回は主人公&相棒編でした。他のキャラクターについてもまた気まぐれに投下するかもしれません。

これからもぜひとも応援よろしくお願いいたしますっ(((o(*゚▽゚*)o)))

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