二人の絶妙な距離感が好きです。
近づきすぎず、離れすぎず、ほどよい距離の恋愛はほっこりとして良いですね。
ただ一つ。
>「明日も、貴方と月が見たい」
恋愛感情の「好き」という言葉が嫌いだとあらすじにありましたが、夏目漱石の逸話と絡めてくるあたり、こちらのほうがロマンティックでクサいなと私は思います(苦情ではないです)。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回の作品では、人と人との間にある距離感、それが小さなきっかけで縮まっていくと言うのがコンセプトでしたので、それを感じて頂けたのであれば幸いです。
ご指摘にありますように、確かにこれは臭いですね。ですが、そこには少しだけ意図があります。
これは私の言葉足らずな点がとても大きいのですが、個人的に「好き」と言う言葉は、単純で想いを伝えるにはこれほどシンプルな物はないと思っています。ただ、その言葉を発するまでの過程、積み重ねた限りない想いがたった一言で表されることが私には絶え難いのです。
当然、状況やその用い方、誰が言葉を発するかによってもこれは簡単に変わるのですが……
今回の場合ですと、町方が最後に発する言葉に「好き」だと群雲に発する程の勇気は無いと感じました。また、彼にとって彼女とこれほど接したのは初めてのことなので、愛情は時間に比例しないと仰る方もありますが、「好き」と言う言葉はまだ町方には早く、星を見るのが好きなロマンチスト気質な彼にはこの言葉が似合うのではないかな、と思いました。
また、今回描写を著しくカットした二人の徹夜の会話や、抱えている心の影などを読者の方に想像していくと共に、「黎明」の言葉に含まれる意味の何が始まる、と言う何が始まるのだろう、どうなるのだろうと、想像して頂けるように敢えて「好き」と言う簡潔な言葉ではなく、抽象的かつ婉曲的な表現を使いました。
実力不足ゆえにそこまで表現できたかは分かりませんが、お楽しみ頂けたなら本当に嬉しいです。
長々と語りして、申し訳ありません。最後になりましたが、ご覧頂き本当にありがとうございました!
綺麗な文章でした。
「明日も、貴方と月が見たい」言われてみたいです。
夜空の下で天体観測、からの黎明。
2人の関係になにか変化がありますように。
作者からの返信
物語ることができない二人のこれからを願って頂けた事にまず何よりも心からの感謝をさせて頂きたいと思います。この手のお言葉は作者としては、本当に嬉しいのです。
ロマンチックに酔った言葉ではありますが、そんな言葉を語りかけてくれるほど貴女を大切にしてくださる方の存在を心から願っております。
最後になりましたが、ご覧頂き誠にありがとうございました!!