【TVドラマ】 探偵・由利麟太郎 「第1話 花髑髏」
コロナの影響もあり、春ドラマがほとんど途中、または第1話さえ放送されず、傑作選等を観たりしていました。
撮影は密だろうし、素晴らしい俳優さんや作り手の方々を思うと、これからも
お気をつけてと願うばかりです。
そんななか、久しぶりに新しいドラマが…。
原作:横溝正史、主演:吉川晃司。
なかなか新鮮な組み合わせに期待値が高まります。
それでは早速。
以降、ネタバレを含む感想となります。未視聴の方はお気をつけください。
このドラマシリーズの主役となる由利麟太郎が吉川さん。
選ばれた人しか似合わない、黒のマントのようなタキシードのような、エクソシストの牧師さんのような洋装で何故か弓道も嗜む探偵。
衣装やセットの小道具などもなかなかに凝っています。
そして由利が住んでいる部屋の家主が、どんぐりさん!
どんぐりさん、どの作品でも「どんぐりさん」なんだけど、可愛いです。
このドラマの癒し担当になることは間違いないでしょう。
ミステリー作家志望の由利の助手に志尊さん。
このドラマのちょっと設定に「?」となった点に、
志尊さんの服装やバイクの感じなどがかなり「令和」な感じであること。
原作はかなり昔なので、今放送することを考えると、「令和」感を出したかったのかなとも解釈できるんだけど、他の登場人物が割と現代風の衣装ではなかったりで統一感がちょっとない気がします。
オンラインゲームが出てきたりもすれば、研究者が大学ノートみたいな、昔ながらのノートに手書きで研究結果等を書いていたり。
研究者なら、最新鋭の実験装置等が配置されていても不思議ではないと思うのですが、見つかった研究部屋も偉く「昭和」感が漂っていました。
これからこの違和感は薄れていくのでしょうか。
脱線しすぎてしまいました。細かいことが気になる悪い癖……
さて、ストーリーの方はというと、金田一作品でもよく観る、
薄幸の美人女性が鬼畜おやじに、生い立ちの不幸をたてに手を出されてしまうといういつもの展開でした。
女性はひたすら我慢し続けて、遂には…という。
研究者の義父の子供まで産まされて、その子供も研究の被検体にされてしまう。しかも昔の被検体が自分の父親って。
不幸のメガ盛り。平静でいられる訳がないですよね。
いろんなミステリードラマなどを観てきて、新川さん演じる第1の被害者が殺人未遂になっているので、自作自演なんだろうなとか、男の子の登場で、もしや望まれずに産まれた子供?と連想した時点で、なんとなく筋が分かってしまいました。
少し無理あるなぁと思ったのは、犯人が自分で自分を刺せるのはできても、あの狭い箱に入り、業者に引き取り依頼をし、箱を運んで貰う。
1人ではかなり無理があるなと感じます。
たぶん由利に見つけてもらうまでに死んでる……。
現代のミステリー小説はかなりトリックが巧妙に描かれていますが、乱歩とかも読んでいると、「おいおい」と突っ込まずにはいられないトリックが結構ありますよね。
まぁ、それ以上に活字で読むと、独自の雰囲気があってそんな違和感は二の次に感じてしまいますが……。
俳優さん達の演技が特に何があるって訳ではないのですが、やっぱりあの独自の気味が悪いような、でも観てしまいたくなるような怖さが足りないのかなぁ。
映画の石坂浩二さんの頃の金田一作品とか、今観てもやっぱり気味悪いですもんね。いい意味で。
近年の作品だと、稲垣さんが主演で栗山千明さんが出演されていた「女王蜂」も良かったなぁ。
金田一作品になると話が止まらなくなりそうなので、今日はこの辺で。
本日の結論:第2話に期待。集中して観ているはずなのに、
頭の何処かにビーマイベイベー
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