うちには「お父さん」が三人いる——?
「『お父さん』て『お母さん』のことを好きな男の人のこと?」
「……そうだよ。その、お前ん家にいるのか?」
「いるよ、三人」
「何だ、いるんだ……って三人?!」
銀色の髪と色の変わる瞳を持つ少女エルと、黒い髪に金の双眸を持つ、全然似ていない双子の兄ジーク。さらに彼らを見守る三人の男たち。一人は父親、あとはよくわからない保護者(?)の彼らに見守られ、のびのび育っていたエルは、ある日森の中で不可思議な色の瞳をした妖しい男に出会う。
「俺を望め——エルヴィラ」
神の名を名乗るその男に目をつけられた時から、彼女の厄介な運命が動き出す——。
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「Somewhere, Nowhere 〜ここではないどこかへ〜」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054921268914
の次世代編となりますが、登場人物がオーバーラップする以外はお話的には独立していますので、こちらから読んでいただいても問題ありません。
比較的シリアスだった前作に比べ、のんびりほのぼの、銀色の子が兄とおっさんたちにひたすら可愛がられます。
といいつつ、例の如く何がしかに呪われがち。