第346話 本日のサイコロタイム
姉さんから、サプライズのプレゼントを貰ったー! うふふ、難易度ヘルはまだ選べないけど、それでも選べるようになったら何が何でもやらなきゃね!
「さてと、サクッと反映させちゃいましょうかねー! えっと、どうやるんですかねー?」
サツキ : 紙の形になってるだけだから、モンエボ起動中のVR機器で実行すればそのまま反映されるよー!
ミツルギ : 既に決済されてギフトとして発行されてるならそれでいけるはず。モンエボ内のメニューからでもいけるか?
富岳 : その辺の誰に渡すかっていう認証がやりにくいんだが、サツキさんの問題はないからな。ギフトコードを受け取った時点……この場合なら、サクラちゃんがその封筒を開けて取り出した時点でもうVR機器には登録されているはずだ。
ミナト : 色々と反映方法はあるけど、サクラちゃんの自由な方法でいいよー!
「あ、そうなんですね! それじゃ今ここでやっちゃいます!」
えーと、ゲームのダウンロードコンテンツをギフトとして受け取るのは初めてだけど、それ以外ではこの手のギフト自体は受け取った事はあるもんね! それと同じ感じでいけそうだし、何度かあった姉さんから送られてきた試食データもこんな感じ!
だから、この封筒の中身の2枚目を軽くトンと叩く感じにしたら、メニューが出てくるはず! あ、出てきた。『実行』と『削除』と『詳細』の3つの項目があるけど、もちろん『実行』なのさー! ここで『削除』なんて選ばないよ!
「モンエボのダウンロードコンテンツ、難易度ヘルの反映完了です! これでライオンをクリアした後には選べるようになりますね!」
ふっふっふ、それを出来るようになる為にも、今のライオンの育成も頑張っていこー! あと何段階まで進化があるのかは分からないけど、目指せ、最終進化!
金金金 : さて、難易度ヘルが始まるまで、あとどのくらいかかるんだろうか?
水無月 : その辺、どうなんだろうねー?
「私にもさっぱりですねー! でも、頑張ってやるまでです!」
今の時点で1種族としての進行がどのくらいなのかが分からないし、何とも言えないところ! まぁ1種族目だから時間がかかってるって側面もありそうだし、その辺はマイペースにやっていくのですよ!
「さーて、それじゃ改めてサイコロタイムをやっていきましょう! 今日、これから進んでいく方向……正確には次に向かうエリアを決めたいと思います! 途中で死んでも、変更は無しでそのまま決まった方向を目指していきますよー!」
死なずに進めるのならそれが良いんだけど、今までの経験的にそれが上手くいくとは限らないのは知ってるもん!
サツキ : サイコロタイムの始まりだー!
咲夜 : 今日も始まった、サイコロ任せの移動決め!
ミツルギ : 選択肢は南の山か、東のあっちだな。
富岳 : 2択はなら丁半か。出目が丁……偶数で南、半……奇数で東でいいか?
「はい、それで大丈夫です! いつもまとめありがとうございます! さーて、それじゃいきますよー!」
笊を作ってからは、変に転がっていく事も無くなったサイコロ! 新しいホームサーバーでの記念すべき第1回目のサイコロタイムの開始だー!
笊の中にサイコロを放り込んで、振って、振って、いつも以上に振りまくって、ドンと机の上に置く! カランコロンと音がしてから、音が消えた。さぁ、今日の私が進む方向はどっちになったかな?
「えっと、出目は1ですから奇数で半ですね! 進む方向は東で決定です!」
全く先の情報がないエリアに決まったねー! ふっふっふ、前情報皆無の場所になったという事は、私にはそういう方向に行けという事! 今日中に辿り着けるかは分からないけど、どんなエリアが待っているのかが楽しみ!
ミツルギ : ピンポイントで情報が出てない場所を引いてくるもんだなー。
水無月 : それでこそ、サクラちゃんだよね!
咲夜 : これって、少し話してた丘陵エリアをグルっと回る方向になった?
ミナト : うん、そういう事になるねー! まぁ次の次のエリアをどう進むかにもよるけど。
チャガ : 次のエリアから3連続で北上すれば、河川域の東側に到着か。
「えーと、3連続なんです? 1回北に行ったらお煎餅の丘の東側で、2回でモンブランの森……あ、カラメル河川域の東側には確かに3回目になりますね!」
富岳さんがそういう言い方をするって事は、お煎餅の丘みたいに複数エリア分の広さがあるエリアは道中には無さそう! んー、こうなってきたら、本格的にその方向性で進めていきたくなってきた!
「よし、決めました! しばらくは、再び川を目指して進んでいきましょう! そのルートで決定です!」
金金金 : おっ、珍しくサイコロ以外で進む先が決まったか!
咲夜 : くっ、サイコロタイムの回数が減るのか……!
サツキ : サクラちゃんがそう決めたなら、それでいいよ!
いなり寿司 : 咲夜さん、妙にサイコロが気に入ってるよな? いやまぁサクラちゃんもだし、それに問題がある訳でもないけども。
「あはは、まぁサイコロはサイコロで、他に何かを決める時にやりましょうかねー! それじゃモンエボの操作の方に戻しますねー!」
サイコロは……うん、出したままで問題ないよね。今日の配信中に他にもまた使うかもしれないし、そのままにしておこー! そしたらまた取り出しに行く手間は省けるもんね!
という事で、戻って――
<ダウンロードコンテンツ『難易度:ヘル』の反映が完了しました>
<『難易度:ヘル』解放用に、進化ポイント300が付与されます>
って、いきなり何!? えぇ!? 一体これは何がどうなってるの!?
「ちょっと待ってください!? 『難易度:ヘル』が反映されたのは分かりますけど、なんで進化ポイントが貰えるんですかねー!?」
ここで進化ポイントが貰える意味が分からない! しかも進化ポイント300って結構な量なんだけど!?
ミツルギ : あー! そういやこれがあったか!
神楽 : え、なにこれ?
ミナト : そっか、これを使う時に気にするような進化ポイントじゃないから、すっかり存在を忘れてたよ。
サツキ : え、こんなのあるの!?
咲夜 : プレゼントした本人が分かってない!? いや、確かにこれは……やる人には不要だし、やらない人はそもそも買わないもんな……。
ヤツメウナギ : そもそも、難易度選択が出来ない段階で買うものでもないか……。
「あのー、具体的にどういう事なのか、ネタバレでもいいので教えてもらってもいいですかねー? 流石にちょっと、今回のは内容が意味不明です!」
なんでダウンロードコンテンツの難易度解放で、進化ポイントが大量に貰えるのかが謎! そもそもイージー以外の難易度の解放自体がどういう仕組みになってるのかも、よく分かってないもん!
ミツルギ : あー、確かにこれは説明が必要だよな。まぁ簡単に言えば、選択出来る難易度も種族と同じでアンロック式なんだよ。
富岳 : ノーマルの解放は、1種族のクリア。ハードの解放には……確か、進化ポイント150だったか?
いなり寿司 : 確かそうだったはず?
ミナト : アンロックした後って特に気にする必要がないから、すっかり存在を忘れててね? それでヘルの解放にも進化ポイントは必要になるんだけど、まぁ見ての通り必要分の進化ポイントは貰える感じだね。
「難易度ってアンロック式なんです!? あ、でもノーマル自体がそんな感じですもんね」
言われてみれば、確かにおかしな話でもなかったよ! 他のロックされいる種族を解放していくにも進化ポイントが必要だって話だったし、1種族目をクリアした後から他にも進化ポイントを使って解放出来る要素があったりするのかな?
とりあえず、難易度の解放の仕様については納得! 問題は……ここだよね。うん、これは聞いておかないと駄目な気がする!
「この進化ポイントって、今他の用途に使っちゃってもいいんですかねー? これだけあれば、色々なものが解放出来る気がします!」
ミツルギ : あー、使えはするけど……ヘルを解放する時に、改めて進化ポイントを溜め直す必要が出てくるぞ?
ミナト : まぁそこまで行ったら進化ポイント300は軽い方だから、別に問題もないかも?
金金金 : てか、この進化ポイント目的で買う人っていねぇの?
水無月 : そうだよね! うん、色々と強化出来そう!
神奈月 : いない事はないけど、そもそもこれの購入画面を見る時って難易度解放が可能になってからだしなー。お得かどうかというと……まぁ、うん、察してくれ。
こんにゃく : その時には、この程度の進化ポイントに金を出すのは微妙なとこなんだよ。
金金金 : なるほど、何となく理解した。
サツキ : その辺は、サクラちゃんの自由にしちゃってー! 進化ポイントは300あっても、使い出したら一気に無くなるしねー!
いなり寿司 : まぁ成熟体からの第10段階から第12段階を解放するだけでも、進化ポイント125は軽く吹っ飛ぶ訳だしな。
「……確かによく考えたらそうですよね!? あれ? 思ったほど進化ポイント300って大したことないです!?」
具体的な数値を出されて実感が湧いたけど、大量に解放出来そうでいて、実際はそうでもなかったー!? でも、逆に言えば、進化を続けていけば進化ポイント300を溜め直すのも極端に難しい話でもないんだよね!
よし、決めた! 姉さんも好きに使っていいって言ってくれてるし、この進化ポイントは盛大に使っちゃおー!
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