第261話 始まりの森林
ふっふっふ、遂に草原以外の初期エリアの『始まりの森林』に到着なのです! まぁ名前だけで、ライオンでは全然始まりでもなんでもないけどねー!
「あ、そういえば渓流エリアにも名前を付けないとですねー!」
マップの解放もやらなきゃだけど、その前にやっておこー! 後でにしたら、忘れちゃいそうだし!
ミツルギ : おっ、今回はすぐに付けるんだな。
イガイガ : さて、どんな名前になるのか。
咲夜 : お菓子シリーズは脱却したけど、食べ物シリーズは継続か?
いなり寿司 : こだわる必要あるのか、そこ?
「ん-、食べ物ですかー。別にそこに縛りをつけるつもりもないんですけど、どうしましょう?」
食べ物でいくなら、関連しそうなのって何かあるかな? 印象深いものといえば……あ、沢ガニ! あれは食べられるし、リアルで食べた事もあるから、それにしよっかなー?
ヤツメウナギ : 渓流エリアでの食べ物かー。そうなると川魚系か?
富岳 : 候補としてはありだが、あんまり遭遇してないぞ?
こんにゃく : 水中は序盤にちょっとやってたくらいだもんな。
サツキ : それなら、食べ物から離れて『川下りの渓流』なんてのはどう!? サクラちゃん、楽しそうだったし!
金金金 : 命名法則にこだわりが無いなら、それもいいかもな。
「おぉ、『川下りの渓流』ですか! そのままな気もしますけど、それはいいですね!」
私が今考えてた『沢ガニの渓流』よりはいい気がする! さっきアイスを食べたからそれでも良いんだけど、それはどちらかというと今日これからやる森林の方だよねー! うん、今回は姉さんの案を使わせてもらおうっと!
「サツキさんのアイデア、使わせてもらいますねー!」
サツキ : 採用ですよー! いぇーい!
いなり寿司 : 大喜びだな、サツキさん。
水無月 : サツキさん、おめでとー!
こんにゃく : そういう提案もありなのか。
「ありですよー! まぁ採用するかどうかは私の気分次第になりますけど!」
ふふーん、今回は姉さんのアイデアで割りとあっさり決まったけどねー! 昨日の実況外のプレイではやる時間は無かったけど、またあの川下りはやりたいもん! だから、渓流のエリア名はこれでいいのさー! という事で早速変更だー!
<『名も無き渓流』から『川下りの渓流』へと変更しました>
「ふぅ、これで変更終了です! それじゃ森の探索を始めていきましょう!」
まずはマップの解放から! 初期エリアなんだから、特に変な要素とかはなさそうな気はするし、まったりと進めそう。
「……ふと思ったんですけど、ここの森林エリアから始まった場合って、北に向かったらすぐに渓流エリアに出る事になるんです?」
位置関係としてはそうなるはずだけど……それって厳しくなーい? うーん、でも森でスタートの種族ならそうでもないのかな?
ミツルギ : 種族によっては不向きだったりするけど、まぁ小型な種族なら特に支障はないぞ。
富岳 : 向いてないのは大型の種族だが、まぁそっちの経路から進む分については川を下れば済む話だから問題はない。
水無月 : あ、そっか。ただ流されてるだけで良いんだ!
イガイガ : 河川域に進出したばかりのサクラちゃんを思い出すなー。
チャガ : そういや、サクラちゃんも流されてたな。
「そういえばそうでしたね!?」
言われてみれば、私自身が流されてたよ! そっか、上流から下流に行く場合にはそれほど問題にはならないんだ!
いなり寿司 : それでもLv上げは必要になるから、大型種族には向いてない方向ではあるな。まぁ戻って別の方向にも進めるから、その辺は自分で調整していくとこか。
G : だなー。クマやオオカミだと、流石にここは上流からでも通りにくい。
こんにゃく : まぁ滑りにくい場所があるのに気付けたら、大体問題ないけどなー。戦闘できる場所もちゃんと用意されてるんだし。
ミツルギ : その頃の沢ガニなら、ボーナスではあっても今ほどの逃げ足じゃないしな。
「あ、そうなるんですか!」
そっか、そっか! やっぱりそこまで問題になるような内容ではないんだ! キツネをプレイ出来るようになった時には関係ありそうだったから心配になっちゃったけど、特に問題はなさそうで一安心だね!
「それじゃサクッとマップ解放をやっていきましょう! 『看破』『疾走』!」
ふふーん、いつの間にか切れてた看破を再発動して、森の中を駆け抜けていくのさー! 渓流エリアや湿原エリアにあった森とは違う、木々の間隔がそれなりに空いた森! モンブランの森とか、桜の木でやってる森と似たような感じ!
「なんだか久しぶりにまともに走れる場所に来た気がします! かなり走りやすいですね! いやっほー!」
足場の悪いエリアが続いてたから、なんか爽快感と開放感が凄い! うふふ、この勢いでいっけー!
サツキ : サクラちゃん、どんどん行っちゃえー!
金金金 : さて、思いっきり駆け出していったけど、これは大丈夫なのか?
咲夜 : 初期エリアだから変な癖はないし大丈夫なはず?
ミツルギ : まぁ警戒すべき敵は、これまで出てきた敵と同じようなもんだなー。
ミナト : そだねー。他に気にする……あ、これはやっぱり無しで!
「ミナトさん、それってかなり気になる反応なんですけど!?」
まるで他にも注意すべき点があると言ってるみたいじゃないですかねー!? というか、言ってるよね、それ!
ミナト : ごめん、ごめん。実際に出てくるまでは詳細は言わないから、頑張って、サクラちゃん!
咲夜 : これ、ネタバレしてるよなー!?
いなり寿司 : おっと、ネタバレ常習犯の咲夜さんが食いついた。
咲夜 : 否定は出来ないけど、言い方ー!
G : 自分で否定できないって言ってる時点でなぁ……。
真実とは何か : 悲しい真実である……。
「まぁ何かあるのは分かりましたけど、正直どう警戒したらいいのかが分からないのでどうしようもないですね!」
ここまで内容が不明瞭過ぎると、注意のしようがないよ! うーん、何か新要素があるのかな? エリア的なものではなさそうな気がするから、敵に何か変化がある? うん、分かんない!
「その辺は遭遇した時に考える事にします! この辺の敵は私よりもLvは低いみたいなんで、マップ解放を優先ですね!」
時間を飛ばした影響が無くなって、この辺の敵のLvは14か15ばっかり! リスとかネズミとかトカゲとか蝶とか、小さい敵が多いから今は無理に戦わなくて――
「って、そういう訳にもいかないみたいですね! 出ましたね、強烈なクマ! このまま突っ込みます!」
私の行く手を遮るようにLv15のクマが出てきたけど、ここは急加速してそのまま体当たりだー! というか、疾走中だから攻撃手段はそれくらいしかない!
よし、クマを吹っ飛ばして倒した! すぐには止まれないから、急加速を減速を繰り返して疾走の効果時間を削っていこー!
水無月 : 森のクマさん、登場!
咲夜 : そういう言い方をすると、なんか曲が頭に浮かぶよな。
G : あー、あの童謡か。まぁ逃げるどころか、突っ込んだけども。
ミナト : 歌うと権利関係がややこしいから、歌っちゃ駄目だからねー! 確かその辺は有料で契約だったはず!
富岳 : 歌詞を含む歌関係はややこしいからな。
「それって、あの童謡ですよねー! まぁ私は逃げませんけど!」
歌っちゃ駄目な理由がよく分からないけど、駄目だと言われたならそうしとこ! うーん、その辺は後で兄さんに聞いてみる? まぁいいや、別に歌いたい訳じゃないし、歌が上手いって訳でもないしねー!
「それにしても……結構硬いですね、このクマ!」
さっきの体当たり、結構な勢いがあったと思うけど思ったほどHPが削れてない! 強烈だから屈強系統の進化だけど、これは生命か堅牢も高めなのかも?
「もう1発です! えいや!」
また急加速で体当たりをしたけど、やっぱり思ったほどダメージが与えられてない? 2回の体当たりでようやくHPの1割を減らせただけ? それに、なんだか妙に攻撃してくる気配がないね?
とりあえず周囲を駆け回りながら、クマの様子を見ていこう! うーん? 倒れたまま、体勢が変わってない? あ、起き上がった。
「これ、もしかして身構えを使われてます?」
ミツルギ : 多分そうだろうな。
富岳 : この感じだと、堅牢が高めな強烈なクマか。
水無月 : そんなのもいるんだ!?
ミナト : その組み合わせは結構強いタイプだから、要注意ねー!
「はい、分かりました! 疾走も切れたので、『強牙』! ぐっ!」
噛みついたと同時に、クマが爪を振り下ろしてきたよ!? 2割くらい一気に削られて、かなり痛い! だけど、ここでいきなり負けてられないよ! 噛みつくのを離して、後ろに下がって距離を取る! さーて、始まりの森林での初戦、頑張ろー!
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