第107話 家具の追加
気付けば17時を過ぎてたけど、とりあえず机と箪笥は完成! 既に兄さんからのチェックもしてもらったから、配信までには間に合ったー!
箪笥は殆ど外側だけのハリボテになったけど、まぁそこは仕方ないという事にしよう。……本当は引き出しを全部を可動出来るようにしっかり作りたかったんだけどねー。
「集中してたら、疲れたー!」
甘いもの! 今は甘いものが欲しい! 今こそ、午前中に買ってきて冷蔵庫で冷やしているイチゴの乗ったプリンを食べる時! まだ17時半だから、少し配信までは余裕はあるのです!
手早く台所に行ってから、私のプリンを回収してきた! チラッと冷凍庫の中も覗いてきたけど、兄さんへのお礼として買ってきたアイスは無くなってから食べたみたいだった!
これを食べ終えたら今日の配信を開始するぞー! あ、美味しいね、このプリン!
うん、あっという間に食べき切っちゃった。さーて、時間も丁度いい感じになってきたし、配信の待機の間に模様替えの続きをやっていこー!
既に作った小物のデータ達は使えるようになってるしね! まぁ兄さんがチェックした後にやってくれたんだけども。
「それじゃ今日の配信、開始です!」
4回目ともなれば、サクッと用意は出来るのですよ! ホームサーバーに配信用のVR空間を作って、フルダイブ開始!
うんうん、模様替えして和室になったのを兄さんが色々調整してくれたけど、パッと
と見では見た目は何も変わらない! 襖を開けた先だけは気にしないという事で!
あ、襖の前に箪笥を置けば問題ないかなー? まぁその辺は配信を開始してから考えよー!
<配信を開始しますか?>
という事で、今日の配信開始なのさ! 今回は【初見プレイ】Monsters Evolve part.4だね! 配信のシェアも忘れずにやっていこー!
サクラ☆モンエボ実況配信中! #***
18時から第4回の配信をやっていきますー!
配信会場はこちら!
【初見プレイ】Monsters Evolve part.4
URL:*tp://***
今回も待機中に、模様替えの続きをやります!
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SNSの通知はこれでよし! さーて、後は誰かが来るまでのんびりと待機だー! とりあえずだらしない体勢で待つのは流石にあれだから、正座しとこ。リアルと違って足がしびれないから良いよね!
あ、そういえば草原エリアの名前も決めないと! えーと、何か良い案は来てるかなー? 特にミツルギさんの期待! ……ふむふむ、いくつか来てるけど、なんかピンと来るのがないよ!?
「うーん、これは咲夜さんのアイデアが良いですかねー?」
咲夜さんは冗談だったみたいだけど、食べ物ネタでのエリア命名は本当にありだよねー!
今ならば、さっき食べたイチゴの乗ったプリンから取って……イチゴ草原よりはプリン草原かな? あー、あのプリン、美味しかったなー。
金金金 : サクラちゃん、こんばんは! って、何事!?
咲夜 : うぉ!? なんでいきなり緩みまくった笑みを浮かべてんの!?
「はっ!? え、今の私、そんな顔をしてました!? あ、金金金さん、咲夜さん、こんばんは!」
うぅ、美味しかったものを思い出して緩み切った笑顔とか、流石に少し恥ずかしいよ!? でも、美味しかったのもまた事実……! そこは偽る気はない!
「いやー、配信前に食べたプリンが美味しくて、つい!」
咲夜 : あー、SNSで写真を上げてたあれか。美味いとは聞くけど、そんなになんだ。
金金金 : ほほう? そりゃ気になるね。
ミナト : サクラちゃん、こんばんはー! あれ、私も食べてみたいんだけど、売り切ればっかでまだ食べれてないんだよねー。そんなに美味しいんだ?
「ミナトさん、こんばんはー! はい、かなり美味しかったですよ!」
そんな大人気商品だとは知らずに買ったけど、あれは買ってよかった! 金金金さんやミナトさんがくれた投げ銭のおかげで買えたと言っても過言ではないしね! 感謝、感謝です!
「さてと、何人か来たところで18時までは模様替えの続きをやっていきましょうー!」
割とあっという間にいつも来てくれている3人や、コメントなしの人も何人か来てるもんね。これならもう開始してもいいはず!
咲夜 : どんなのが出来てるのか、期待!
金金金 : 今回は小物だったよな。
ミナト : あれ? サクラちゃん、ちょっと和室のデータ弄った?
「え、ミナトさん、分かるんです!? どこか問題ありました!?」
確かに兄さんが弄ったけども、パッと見た感じでは全然見た目は変わってないはずだけど、何か問題があった!?
ミナト : あ、変に見えた訳じゃないから大丈夫! ほんの少しだけサクラちゃんのアバターの動きがスムーズになってたから、容量が軽くなって動作が良くなったのかなーってね?
「そうだったんですか!?」
わー! 私じゃ分からないけど、兄さんが調整してくれたのは効果があったみたい! そっか、体感できる程の効果があったんだ!
咲夜 : ……正直、全然違いが分からん!
金金金 : 同じくだ! 相変わらずとんでもない観察力だな、ミナトさん。
真実とは何か : だが、それが真実である! いや、違いは本当に分からないけども。
「他の皆さんは気付かないレベルなんですね!? 真実さん、こんばんはー!」
まさかの気付いていたのはミナトさんだけだった! でも、これまでのミナトさんの発言を考えると割と納得はいくよね!
それに、兄さんがしてくれた事に意味があったのは間違いない事が分かったよ! 兄さんにも感謝です!
「さてと、それじゃ今日の昼間に作ったのを出して設置していきますねー!」
とりあえず一番最初に出すべきはこれだよね! 姉さんの部屋にあった机や、ネットで調べた写真を参考に作った机!
木目が途切れてない一枚板というのがお高いそうなので、そんな感じで作ってみた! 姉さんの部屋にあった机が、その一枚板の机で地味に高級品だったみたいでびっくりしたのですよ! 昔から立派だなーとは思ってたけども!
「これを部屋の真ん中に設置です!」
リアルなら重くて多分私じゃ持ち上げられないけど、ここなら軽々と持ち運べるー! そして自作だからお金は一切かかってなーい!
ミナト : おっ、サクラちゃん、高級志向で来たね!
咲夜 : リアルで買ったら、すげぇ高そうなやつだ!
金金金 : 販売してるVR空間用のデータでも、この質のは安くはないぞ。
真実とは何か : まぁリアルで買うよりは遥かに安価ではある。それが真実。
ミナト : 木目をリアルするのが地味に腕が出るとこだからねー。うん、この出来は立派! サクラちゃん、やるね!
「えへへ、そんなに褒めても何も出ませんよー?」
もうミナトさんって過剰に褒めるよねー! でも褒められて悪い気はしないし、普通に嬉しいのさー! 頑張って作った甲斐があったというもの!
よーし、机は和室のど真ん中に設置完了! 今は夏だからこれでいいけど、冬になったらコタツバージョンとかも作りたいね。
あ、季節感を出すなら風鈴を作ればよかった気がする!? むぅ、なんで今気付くかなー? よし、今度は風鈴を作る事にして、とりあえず今は作った物を設置していかないとね!
「さて、次は箪笥です!」
という事で、箪笥のデータも表示! えっと、これは障子の前に置こうっと。よく考えたら、置く場所って襖の前しかないんだよね。
私の正面は普通に土壁の壁なんだけど、そこは配信に映らないところ。そして襖を開けた先は真っ白な何もない空間になってるから、開けられない! だから、設置場所としては丁度いい!
金金金 : お、桐箪笥か。
ミナト : うん、こっちも良い感じだね。サクラちゃん、使い古した感じが良く出てるよ!
咲夜 : 年代物って感じが出てるなー。
ミツルギ : お、良い感じになってるじゃん。サクラちゃん、こんばんは!
「雰囲気が出るように頑張ってみました! あ、ミツルギさん、こんばんは!」
うふふ、一番上の引き戸の部分だけは開閉できるようにしたけど、引き出し部分はハリボテだからね! その分だけ見た目にはこだわった!
次からサイコロを取りだす時は、一番上の引き戸の中から取り出す感じでやるのですよ! とりあえずこれで箪笥も設置完了!
「今日作れたのはこの2つですねー! 次は床の間に置く壺とか掛け軸とか、障子を開けて風鈴もつけたいところです!」
風鈴はあれだね! 時々動くようにして、チリーンと音が鳴る様に……あ、流石に音が出るのは配信の邪魔かな?
ミツルギ : 徐々にこっちの改装が進んでいくんだなー。
真実とは何か : シンプルに楽しみなのが真実だ。
金金金 : 質が高いもんなー。
「まぁ流石に土日とかの休みじゃないと時間的に無理ですけどねー! 配信や実況外のプレイ時間が無くなっちゃいますし!」
あくまでもVR空間の模様替えはおまけなのですよ。でも、誰かが使ってる標準のままっていうのも嫌だから、ちょっとずつでも自作で個性が出せるように頑張るのみ!
「さてと、そろそろ18時になりますので、モンエボのプレイを始めていきましょう!」
今日はまずライオンの適応進化からスタートだー! あ、その前に草原エリアの名前を決定していかないとね。
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