第102話 今回の配信はここまで!
うーん、皆さんの狙い通りに適応進化の進化先は出たけども、もう配信は終わらなきゃいけない時間になってしまった! 兄さんだけなら少し待ってもらう手もあるけど、お父さんとお母さんを待たせたくはないもんね。
「とりあえず次回は適応進化の実行からという事で、今日の最後の〆は森に進出するところです! ここは実況外でもプレイしたいですからねー!」
本当は新エリアの初めの方は配信の中でやりたいんだけど、流石に今回はタイミング的に実況外でのプレイがやりにくいもんね。
Lv上げもしていきたいのに出来なくなっちゃうし! あ、でもその前に最優先でマップの解放かな? 疾走で駆け回ってサクッとマップを使えるようにするのが良さそう!
ミツルギ : あー、そうか。未進出エリアを配信限定にしたら、この後の実況外でのプレイでは時間を飛ばす以外の手段がないんだな。
富岳 : 確かにそうなるか。
イガイガ : よし、配信外のダイジェスト動画を期待。
金金金 : 色々と期待しておこう。
ミナト : ダイジェスト動画、楽しみにしてるねー!
「はーい! 私もこの高台の森がどんな場所なのか、今から楽しみです!」
ふふーん、草原や河川ときてから、次は森だもんね。木でプレイした時に森はちょっとやったけど全然移動してないから、そういう意味でも楽しみなのさー!
「あ、そういえば木も育てないとですねー! ……あれ、敵が倒せなくて絶望的に進化ポイントが稼げないんですけど、コツとかあります?」
ミツルギ : あれか。あれはなぁ……。
いなり寿司 : 進化ポイントが無い以上、もう地道に倒すしかないんじゃね? 主に一般生物を。
神奈月 : 一般生物を倒してLv上げか。まぁ出来る事ってそれくらいだよなー。
咲夜 : サクラちゃん、あの木で移動する気は?
「根で歩く気は欠片もないです!」
根で歩いて移動するのが一番早いと分かっていても、それをする気は一切なーし! あ、でも根で攻撃するくらいは良いかな? ほら、根で突き刺してHPを吸収してたりしたのは普通に使ってみたい!
ふむ、それにしても一般生物を狙うという手があったよ! 圧倒的に経験値量は少ないけど、それでも経験値は皆無じゃないもんね! Lvが上がれば進化ポイントは手に入るから、それを使えば良いんだ!
チャガ : そこの決意は固いんだな。いや、どっちにしても動かない状態から進化ポイントを溜めないといけないのか。
富岳 : サクラちゃん、本来ならあの木の育て方はまだ手を出すべきではないとは言っておくぞ。その上で続けるなら、最優先で知恵のスキルツリーにある『樹液分泌』を解放すると良い。
G : あー、あれか。いきなり凄いルートを目指してんなー。
イガイガ : サクラちゃんは事前知識は皆無だから、その先がどうなってるのかは全く知らないけどなー。
ミナト : はい、そこまで! それ以上長々と話してたら、他にやる事の時間が無くなるよー!
チャガ : ……それもそうだな。
「確かにそうですね!? とりあえず一般生物でLvを上げつつ、最優先で『樹液分泌』を解放ですね!」
うん、そこまでの進化ポイントの溜め方が大変なままな気がするけど、一般生物を倒してLvが上がった時の進化ポイントを使うしかない!
それで『樹液分泌』とやらがあればその先の育成の目途は立ちそうだし、聞いておいて正解だったね! うん、この方向性でやってみよー!
「それじゃ高台の森へとエリア移動です!」
ミナトさんが言ってる通り、早くこれをやってしまわなきゃ時間が完全になくなるよ! 初探索が実況外でのプレイになるんだから、エリア進出のとこくらいはやっとかないとね!
<『名も無き河川域』から『名も無き高台の森』へとエリアが切り替わりました>
<規定条件の達成により『名も無き河川域』のエリア名が変更可能になりました>
「おぉ! ここは鬱蒼とした森ですね!」
うん、木でいた森よりも薄暗くて……あれ? 木の間隔はそれほど狭くないから、それほど鬱蒼としてる訳でもない?
でもなんでこんなに暗く感じるの……って、地面が湿ってる? あ、もしかしてさっきまでここでも雨は降ってた!? えーと、空を見上げてみれば……うん、曇り空!
「あ、単純に夜で曇ってるから鬱蒼としてるように見えるんですね!」
ミツルギ : ここのはそんなに深い森じゃないからなー。
咲夜 : もっと深い森は、他の場所にあるしな。
いなり寿司 : そういや、サクラちゃんはエリア名は変えないのか?
「あー、エリア名は完全に存在を忘れてましたねー」
そういえば初期の草原エリアだけは絶対に変えておいた方が良いって言われてた気もするけど、正直面倒なんだよね! んー、誰か私の代わりに考えてくれないかなー?
「あ、そうだ! SNSでエリア名の募集でもしましょうか!?」
うん、そうしよう! アイデアが来るかどうか自体分からないけど、私が自分で決めるよりはマシなはず!
ミツルギ : 自分で考えるのが苦手なら、それもありかもな。
イガイガ : よし、それなら『ミツルギの散った地』で、後で送っておこう。
ミツルギ : おいこら、待てや!?
咲夜 : でもミツルギと名付けられて、仕留められたシマウマっていたよなぁ……。
神奈月 : あー、そんなのもあったっけ。
ミツルギ : それならいなり寿司もじゃね!?
いなり寿司 : そこで俺を巻き込むな!?
イガイガ : ならば『ミツルギといなり寿司の散った地』だな。
チャガ : 謎過ぎるだろ、そのエリア名。
ミナト : ……あはは、確かにねー。あ、サクラちゃん、結局SNSで募集をかけるって事でいいの?
「はい、そのつもりでやりますよー! あ、でも流石に今みたいなのは選びませんからね?」
まぁ今のはからかってる範囲だと思うけど、本気で誰かが嫌がるような名前は絶対に選ばないもんね! ともかく、後でこれはやってみる事に決定!
ミナト : うん、了解! それじゃ、私も何か考えようかなー?
イガイガ : からかうのは止めて、大真面目に考えてみるか。
「よろしくお願いしますー! さて、それではそろそろ本格的に時間が厳しいので、最後に今のステータスとスキルの一覧を表示して終わりにしますねー!」
これは毎回の配信の〆にしていくつもりなのですよ! いつでも確認出来る私と違って、皆さんは私がこうやって表示する機会を作らないと見えないからね! まずはステータスの表示だー!
【ステータス】
名前:サクラ
種族:器用なライオン
進化階位:成長体
Lv:10
生命 : 400
屈強 : 59
堅牢 : 43
俊敏 : 58
器用 : 65
知恵 : 43
ふっふっふ、今日の目標Lvには到達して、討伐目標のエリアボスも撃破したもんね! なんだかんだで色々あったけど、私は結構頑張ったのです!
「そして、次はスキル一覧です!」
という事で、スキル一覧に切り替えー! 今日は結構スキルが増えた気もするんだけど、どうなってるんだろ?
【所持スキルの一覧】
所持進化ポイント:21
《攻撃スキル》
屈強:『爪撃Lv2』『噛みつきLv2』
堅牢:『体当たりLv1』
俊敏:『連爪Lv1』
器用:『獅子咆哮Lv1』
系統外:『投擲Lv2』『振り回しLv1』
《補助スキル(アクティブスキル)》
俊敏:『疾走Lv1』
器用:『威嚇Lv1』『咆哮Lv1』
知恵:『識別Lv1』
《補助スキル(パッシブスキル)》
生命:『死亡還元』『捕食還元』
器用:『戦意の纏い』『衝撃波生成』
系統外:『遊泳』『跳躍強化』
「おぉ!? スキルは結構な数になってきましたね!」
まだスキルのLv自体は低いのは多いけど、数は増えてきた! もうちょっと遠距離の攻撃手段が欲しいけど……流石に難しいかなー?
「さて、今日はここまでで配信はお開きです! 皆様、ご視聴ありがとうございましたー! この後、SNSの方で草原エリアの名付けを募集するので、良ければそちらもよろしくお願いします!」
ミナト : サクラちゃん、お疲れ様ー! 【500】
富岳 : 今日は色々とレアな事を見せてもらったな。 【1,000】
金金金 : お疲れ、サクラちゃん! 【1,000】
G : ここで怒涛の投げ銭!? 俺も……って、今は金欠だー!?
「わっ! ミナトさん、富岳さん、金金金さん、ありがとうございます! Gさん、無茶はしないでくださいね!?」
流石に金欠の人に無理に投げ銭をしてほしいとは思わないもんね。でも、投げ銭自体はありがたく受け取りますとも! 今日は途中での投げ銭はなかったけど、今ので2500円になったー!
「それではまた明日、同じ時間から開始しますねー! 模様替えもまだ途中なので、待機時間の間までに追加分を用意しておきます! それではまた!」
以上で、今回の配信は終了だー! 配信終了をポチっとね!
<配信のアーカイブを保存しますか?>
アーカイブを残さない訳がないですよ! ここは迷う余地なく保存あるのみ! あ、その前にサムネイルの設定がどうとかってあったっけ。
えーと、ミナトさんに教えてもらった手順を思い出して……ここで詳細設定を開いて『サムネイルの設定』これだー!
<サムネイルを手動で設定しますか?>
はいですとも! えーと、モンエボで撮ったスクショが日付毎に分類されて一覧表示されたよ!
まぁ全然撮ってないけど、今回は何をサムネイルにするかは決めているもんね! 松の木のスクショ、これに決定! そして、この状態でアーカイブの保存を決定なのだー!
<配信のアーカイブを保存しました>
<保存したアーカイブへのURLを連携機能で通知しますか?>
うん、SNSでの通知もやっときますよー! ふっふっふ、少しずつだけど配信の扱い方も慣れてきたね!
<通知を送信しました>
よし、これで配信のアーカイブ保存の処理も終了! えっと、時間は……わー!? 20時をちょっと過ぎちゃってる!? 大急ぎでフルダイブを終えて、晩御飯を食べに行かないと!
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