峠の鬼

作者 百瀬 ふう

82

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★★★ Excellent!!!

月見峠で偶然出会った、いづなと与一。
与一はいづなの容姿に囚われず、心の奥底に秘めている純粋さを即座に見抜き、心と心を通わせて情愛を育む二人の姿は深い感銘を受けるものでした。それは運命の開花の予感を覚えるもの。仲睦まじい姿から、この先に待つ二人の将来はきっと明るいものだと感じ入ってしまいました。

然しながら、微笑みが少しずつ崩れていくのを覚えました。安寧しか覚えなかった二人の姿からは、想像できない事態へと発展していくからです。それは人の醜さから生み出される非情な行為。大変憎々しい嫌悪を感じざるを得ませんでした……。

読了して、伝承とはこうした真実を隠して語り継がれるものもある。もしかしたら身近に語られる昔話も本作品のような裏側があるのかもしれませんね。昔話や童話の魅力を知るきっかけとなる、素晴らしい物語でした。
おススメです。是非、一読ください。

★★★ Excellent!!!

与一といづなが出会った峠には、星光草と言う花が咲いていた。友となった二人は峠で会うようになる。いづなの髪は月のように光っていたために悲しい事件が起こってしまう。
与一といづなの悲しみで星光草の色が真っ赤に染まってしまった……。 悲しいお話しですが、作者さまの独特な言い回しがとても素敵です。是非読んで見て下さい(*´∇`)ノ