第三十六章 足塚
第三十六章
「やあ、どうもどうも。ありがとうな、
「
「おう。この
「そう、ありがとう。」
「
「あの壺を《つぼ》?」
「あの
「じゃあ、やるか!」
二本の藤の木が長い
「
思わずそう口にしていた。
見上げていると、スーっと小さな
「お探しのものだ。」
「ありがとう。」
私はそう言って。
「その
「私たちはその
「はい。これはたぶん
「まあ!」
私は本物であることを確かめるべく、
私が驚いて
「ようやく見つけた。」
男の声だった。目を向けると先ほど
「それをこちらへ。」
青年が言った。青年が何者であるかは分からないが、渡す訳にはいかない。私が黙っていると、青年が近づいて来た。
「死にたくなければ渡して下さい。」
青年はそう言った。ただの人間ではない。直感的にそう思った。私が
「
「いいえ。
「若い男の体に乗り移ったか。その体ではしばらく
「最近、
「
「私を殺しますか?」
「いや。」
「・・・それでは引き上げます。」
「
私は礼を言った。
「
「
助けてもらったのに疑うようで悪い気がしたが、
「たまたま近くにいただけだ。」
二人で話していると間に、
するとすぐに
「
「大丈夫。
私は
「見つけたんだね!?よくやった
「この
私は
「それは・・・
「え?」
予期しない答えだった。
「いいね、
「ああ。」
「どうして?」
私は
「僕と
「とにかく、これが一番なんだ。」
私は二人が何か隠していることを感じながらも、
「お願いします。」
「分かった。」
それから私たちは約束通り、
「本当にありがとうな。
「いえいえ。お二人が
「これからも
「はい。
私が笑顔でそう言った。すると
「春の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます