第98話 3つの電動注射器……ともえ最期の悦楽
安堂ともえが施設に運び込まれて約3ヶ月。
その間性的な意味での快楽は一度も与えられていない。
身体を拭くタオルで勝手に気持ち良くなったり、出産前の浣腸で勝手にイったり、出産時に勝手にイったりはしているのだけれど。
性行為や自慰といた意味での性感は与えられていない。
それをたった一度だけ解禁すると田宮未美は安堂ともえに伝える。
媚薬の効果が切れたともえではあったが、本来持っている強い性欲は媚薬関係なしに健在であった。
それが件のタオルやら出産やらでの事なのだが……
自傷行為だけでなく自慰行為を防止する意味での拘束衣だったのだが、この3ヶ月と少しという期間はともえの平常心を奪うには充分だった。
性をコントロールされる事で他の事が考えられなくなってくる。
この期間のともえのは貞操帯兼おむつという情けない恰好であった。
最初は抵抗していたというのに、今ではパンティやショーツのように違和感なく装着している。
慣れとは恐ろしいものだ。
「準備があるから今日の夕食の後は水分以外の摂取は禁止。明日の朝段階を踏んで身体の中を一度洗浄します。」
ともえの希望で夕飯はオムライスとメロンソーダが提供された。
もちろん拘束衣は外されないので、世話係のスタッフがスプーンで口まで運ぶ。
「希望は叶えたわ。正真正銘最後のだけれど。」
おぞましい事に、オムライスには平仮名で「まさあき」と書かれていた。
(このクズ女には恥という言葉は存在しないのでしょうね。)
そして翌朝、何度も洗浄されともえの身体は便宜上綺麗な状態となる。
両腕は一本に拘束され後ろ手に、四つん這い状態で腕は吊り上げられ、足は膝の少し上で固定され、身動きは取れない。
口には猿轡を嵌められその開いた口には二重構造になっている筒状の物が詰め込まれる。強制嘔吐の形である。
器具から吊り下げられた2本のシリンダーは口同様に大きな注射器という構造となっており、下半身のそれぞれの穴へと深々と挿入されている。
そして内側のシリンダーはピストンする構造となっている。
胸の先にも受け皿が用意されており、今も乳が出てくるため態々絞らずともしっかりと絞り取られる寸法となっている。
3穴マシンバイブ挿入の図であった。
「さ、これで24時間好きなだけイき狂いなさい。3ヶ月我慢していた感覚でしょ。これは黄葉様も知らない私からのささやかな贈り物よ。良い実験データを取れれば製品化も考えてるから、好きなだけ乱れて良いからね。」
(これが製品化出来たらおにいちゃんにご褒美を貰おう。)
「じゃ、24時間後に迎えに来るから。」
機械の不具合対処のためのスタッフは部屋の外に待機させてはいるが、この部屋にはともえ一人残されていた。
「う゛う゛ぁあヴぁヴぁあぁああおげぁあぇぇぇええあぁ。」
ゾンビかクリーチャーかエイリアンかわからない声だけが響き、色々な穴から色々な液が噴出し、3つのマシンは絶えず出たり入ったりを繰り返す。
24時間後、田宮未美がストップと言い渡すまで。
3ヶ月以上願っていた絶頂は自分の意思とは無関係に止まる事無く腹が減ろうとも尿意を催そうとも嘔吐しようとも動き続けただ単にリズミカルに出たり入ったりを繰り返す。
時たま受け皿に溜まった乳が繋がったチューブを伝い、口の奥底へと注がれる。まるで栄養補給のように。
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