第14話 僕の想い

「あなたに触れたい。僕だけを見て、僕だけに触れて」


 それはおこがましい感情だった。即座に報われることがないと知り、僕はここから消えたいと思った。

 だけど、僕の背中はあいかわらずこの硬くて居心地の悪い椅子にくっついたままだ。声を出すことも、立ち去ることもできない。ただ、画面の中の彼女を見つめているだけだ。

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