※亜香里同好会は解散!これからは・・・
「てめぇら!やめろっ!俺を閉じ込めて、何のつもりだっ!」
男子トイレに肉の壁。
拙者ら3人は敵を無力化するべく、立ち上がった。トイレに駆け込んだ不破という不届き者をここで、食い止める!
「どけって!何なんだてめぇらは!」
「温厚そうな顔して、剥き出しの人でなし感。通りたければ通るでござる。拙者らはもう大兄様の邪魔はさせん!」
「な、なんだよ。てめーらは・・・」
「拙者、亜香里妹大好きブヒブヒ姫万歳同好会会長。最近仕事が無く、消滅の危機に際していたが、今日の出来事で我らは決意した!」
「「決意したっ!」」
「なんなんだよ。何の決意だ・・・」
「亜香里姫のことは、大兄様に任せた。だが、誰が大兄様を守るのかという問題を失念していた。大兄様に仇為す敵がいる限りっ、我らは共にある!」
「「然りっ!」」
「何だよこの豚野郎共・・・蹴り飛ばしてやろうか?」
「蹴り飛ばせば、立場が悪くなるのはお主でござる」
「な、なんだと!?」
「もうお主はこれ以上、荒事を起こせない状況。刺し違いで大兄様に危害を加えるならば、拙者らはここで石のように動かない決意だっ!」
「おとなしくしろ!」
「拙者らに怖いものなどないぞっ!」
「・・・悪かったって。あれは事故だ。一生懸命やった結果だ。ちゃんと本人にも謝るからさぁ・・・」
「その手に持ってる裁縫の針はなんだ?」
「!!」
「拙者らは、試合が終わるまでここにいる。話し相手でもしようぞ。お主と拙者らは似ている。改善具合によっては、同好会に入れてやってもいい」
「ぬかせええ!!」
ゲシッ!ゲシゲシッ!!
「そんなもんか?」
「な、なにっ!?腹にキックしたのに、効いてないのか?」
「ここからは地獄だ。モテない者同士、仲良くしようぞ」
「嫌だああ!!俺はモテるんだああああ!!可愛い女の子と、付き合うんだああああ!!」
ゲシゲシッ!
「「会長!」」
「ふっ、案ずるな。弟たちよ。拙者の腹は、文庫本10冊くらいの防御力を持つ。顔を狙わないのは考えてるな。小癪な・・・」
「金玉蹴り上げてやるよっ!」
むにぃ。
「残念。弱点をみすみす放置してると思うか?既に肉の壁に覆われて、万全だ」
「おまえ、どうやってしょんべんしてんだよっ!!」
「ほう、興味があるか。では、まず特製ちゃんこ鍋を振る舞ってやろう。案ずるな。実家の野菜は取り放題だから、材料費は安い!」
「うがあああ!ちくしょおおおお!」
大兄者よ。邪魔者は食い止めますぞ!存分に暴れてくだされ!
拙者ら、水谷ファミリーのためなら、例え火の中水の中、ですぞ!
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