「「「かんぱーーーいっ！！！」」」

「か、かんぱいですわっ！」

そして皆様の持つ紙コップへとジュースが注がれ『かんぱい』という音頭と共にパジャマパーティーが開催され、各々持ち寄ったお菓子類の封が全て開け放たれ「今日一日で食べきる」という決意と共に、今日は食欲のままに食べてやるというを強い意志を感じる。

太らないように食事制限しているのは、貴族も平民も、王国民も『にほん』国民も、それこそ獣人や人属関係なく同じなのであろう。

そんな事を思いつつわたくしは白いしゅわしゅわした見た事も無い飲み物を、初めにその匂いを嗅ぎ美味しそうな匂いで安心した後、少しだけ口に含む。

初めは色からしてミルクを利用した飲み物と思っていたのだが、しゅわしゅわした見た目を見て失敗したかもと思ったのだが、なかなかどうして予想と反してサッパリしており『たんさん』の爽快感も相まってとても美味しいですわね。

白とは正反対である黒い見た目のコーラも癖のある美味しさではあったのだが、わたくしはこっちの白い飲み物の方が好みである。

「この白い『たんさん』の飲み物は何ですの？」

「あぁ、カ〇ピスソーダですねっ！！美味しいうえに乳製品でもあるから乳酸菌が含まれてますし当然栄養素も他の物よりも身体に良いのですよっ！！」

そしてわたくしはこの飲み物をララへ聞いてみると、『か〇ぴすそーだ』という飲み物であり、どうやらわたくしの予想通り乳製品であるという。

しかしながらミルクを使っているにも関わらずミルク臭さやコク等は感じられず、これならばどれだけ飲んでも気持ち悪くならなそうだな、と思う。

流石に子供の頃と違って飲まないですけれども。

そしてわたくしはこの『か〇ぴすそーだ』なる飲み物をちびちびと口に入れてはパチパチと口の中で弾ける『たんさん』を楽しみながら味わっていく。

もう飲み物は全てこの『か〇ぴすそーだ』にしたいくらいですわね。

「奥方様、このクッキー美味しいですよ」

そんなわたくしへナターシャが小さな袋に入っているクッキーを「カントリー・マ〇ムっていうクッキーです」と手渡しくれる。

「ありがとうございますわ………………く、腐ってはおりませんわよね？」

「そういうクッキーですから大丈夫ですよ。そして一口食べてしまったらクッキーの常識が吹き飛びますっ！」

渡されたクッキーの入った封を切って中に入っているクッキーを取り出してみると、わたくしが想像していたクッキーとは違い明らかに湿っている様に思えた為、思わず腐っているのでは？等とつい口が滑ってしまったのだが、どうやらこのクッキーはそういうものらしい。

しかしながら流石にだからといってクッキーの常識が変わるのかと言われれば疑問に思う。

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