第九節:回廊消滅
「魔導公式の一番デカい補助術式を使用する。蒼穹の周囲に魔法陣が展開されるが特にそれについては気にし無くてよし」というと最大の術式を展開する。
蒼穹を中心としてて直径五十メートル程の魔導式補助術式が展開される、これを異界魔法用に組み替えると“エグジスタンスオブシティ”と唱えた、次の瞬間都市の場所と異界の位置が頭の中にイメージで展開される。
「シティーの真北だ! 真北で術式を展開している奴らがいるミニエアリアルフォートレスの存在も感知した、これより展開中の指揮中隊は真北に向かう今自由に動けるのは我々しか居ないアインも付いて来てくれ、全機光速移動開始! 蒼穹に続け!! 低空ながら戦闘機動で飛ぶぞ!」とも付け加え、最初に光速でカッ飛んだ。
その術式の位置まで即移動終了し。
「全機対人グレネード撒き散らせ無ければ対物グレネードでもいい!」というなり多段式でグレネードを放出した、「ついでだこれでも喰らえ次元斬十六剣流」といいながら十六分身を行うと敵のミニエアリアルフォートレスに次元斬を十六発繰り出した五撃も切ったであろうか。
ミニエアリアルフォートレスが煙をブスブスと吐きながら擱座している事がようやくわかった。
次々とガーディアンズとアインが到着しグレネードを撒けるだけ撒いて行った。
それに伴い魔法陣が爆風で、大地ごと掻き消えて術その物は止まった様だった。
「寒気が治まりました!」と支部隊通信にアスカ嬢の声が乗った。
「管制から全機へ管制室に発生していた空間のずれは消滅しました、各機は掃討及び捕虜が取れるなら捕ってください」との話が出たので、
「ムラサメ少将北側に二中隊ほど回せるか? できればこたびの術者を捕まえてみたいんだが」というと、
「了承しました二個中隊お預けけします」との良い返答が帰って来た。
「五番隊最後に一機を擱座に追い込みました!」との報告が上がった。
「二番隊三機を沈黙させた! 中身を確認する!」との報告が挙がりコクピットカバーを無理矢理抉じ開けた様だった。
「MMの中身はヒト種にあらずMMごと破壊する事を進言する!」それに対して。
「各機敵ナイツはヒト種にあらず居ても捕虜としては取れない破壊し尽くして良しとする逃すことなく存在を破壊してくれ。こちらはどうやら中身アリの暗黒騎士の様だ、八対八の壮絶な戦闘になりそうだ」といった。
「MM随伴師団二個中隊はMM戦が済むまで、森の外周で待機、出てきた奴を足止めし可能なら捕虜として確保してくれ。MM戦闘が激しくなりそうだから、安全のため北の森の周囲には近づくなよ!」と叫んだ。
「展開中の指令中隊各機とアインはそのまま、対象の暗黒騎士とやり合うことになる。各機奮戦せよ以上だ。大技物では対処しにくい相手だな武器を変えるか」というと大戦野太刀を格納固定すると太刀二刀流とした得物は分解と電撃である、シュレイディアガーディアンズは魔導太刀で、シルヴェントは魔導剣二刀流であった。
「二番隊と五番隊はそれぞれMM随伴中隊を引き連れ各エアリアルフォートレス内で捕えられそうな人員を探すとともにヒト種以外は駆逐してくれ! 、四番隊と六番隊はそれぞれ確認後可能なら東と西に分かれて同様の魔法陣が書かれていないかチェック書かれている様だったら消込をかけてくれ、よろしく頼む! こっちはまだ睨み合いの真っ最中だ!」
じりじりと距離を詰めると、相手が下がるしかし、ミニエアリアルフォートレスが後ろにあるのである一定までしか下がれないようだった。
「各機ミニエアリアルフォートレスに押し付けるように戦闘行動を取ってくれ。俺は真ん中の角の多い隊長機を、カチコミに行く」さて残像から行かせてもらうかと思いながら。
「クララ残像の後に八分身をかけて次元斬を十六剣流をしかけるぞ」というなり残像をまとうと即対象との距離を踏み込んで、避けられない敵隊長機角四本に向かって「次元斬十六剣流!!」としかけた相手が避けない代わりに剣二刀で持って受けに入ろうとするしかし次元斬であるので、剣ごと線が敵機体の各所に入ってスッパスパ切れていく。
ついでに対象の両腕に二刀流の分解と電撃を対象の二の腕二本に向かって突きこんだ流石に踏み込みが早かったのと次元斬が飛んだので避けられなかった分で対象が半擱座する。
しかしこれだけでは終わらないとこちらの太刀を
敵大将の右手がバラバラに分解され、左手は掴んだ瞬間、電撃が走り完全に擱座となった。
内部を損傷し尽したのである。
ほぼ同時にガーディアンズとアインも動いていた。
大将機である蒼穹をやらせないためにはほぼ全員で、一機ずつ受け止めなければならないのであった。
ミニだがエアリアルフォートレスに近づけさせまいという意志があった大将格はすでに擱座しているし動けなくはなっているので、がむしゃらな戦闘方法になっていた。
ガーディアンズは冷静に対処し、一機づつを確実に手負いにしていった。
アインも左側の魔導剣で対象の剣を払い右側の魔導剣で、相手を追い詰めていった。
戦闘の主導権は大将格が潰された時点で決定した様なモノであったが、それでも抵抗するという意識があった、仕方がないので敵大将格のハッチカバーを強引に
剥がそうとするとまだ悪魔の部分が残っている為か動いて立ちあがったので、背骨のフレームに沿わして頭を分解し、垂直に背骨ごと悪魔の心臓と思しき部分を砕いた。
今度こそ完全に擱座した様であった。
敵大将格はもう動けないようだった。
一応魔導エネルギーを各部位チェックしてからコクピットカバーを剥がし、ハッチも同様に剥がしていく悪魔と思しき球体が見えたのでそれを破壊しておく破壊といっても分解太刀で突くだけで壊れた。
存外脆いものらしい。
悪魔契約者『契約ナイツ』が横たわっていた虫の息らしい、ネット弾をほり込む少々強引だが確実に相手を捕らえるためである。
「大将格の悪魔契約ナイツを、捕らえた。MM随伴機動歩兵は、森には侵入してよし術者を見つけ次第拘束してくれ」と指示を出した。
大将格の機体を引きずり仰向けに引き倒しておく、これでミニエアリアルフォートレスに接近できた、念のため腰部分を分解太刀で切り裂き完全(構造上)に、起き上がれないように止めだけはくれておく。
ミニエアリアルフォートレスはミニと名が付くが、MMを八機格納可能なサイズを持つ、拠点防衛要塞の一種でもある。
マップテックと光学迷彩機材の、あると思われる下端部を、次元斬で滅多切りにする。
流石に次元斬に対応できる装甲は持って無い様で、あっという間に黒煙を吹き上げ光学迷彩が途切れた。
第十五章 第十節へ
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