第五節:暗黒騎士
四番隊が魔導の受講が終わって感想を聞いている時、見慣れない奴がうろついている、ギルドカードのカッパーを持って無いとの報告があった非番に入った二番隊が見つけたらしかった。
「スクランブルだ! 但しサイレンは鳴らさずにメールで開示しろという指令を執務室のクララに速攻で出した」それとMMで待機中の六番隊に指示を出した。
「六番隊は全装備で持ってそいつを囲めと位置情報を送信する」MMから逃げられるヒト種は殆どいないナイツであっても例外ではない、但し例外はあった悪魔騎士こと暗黒騎士は逃げられる可能性を秘めていた。
「転移や瞬間転移に気を付けるように」とだけは指示を出す。
アスカ嬢を近くに呼び寄せる、張り付いてガードする事により、さらに事故率が減るのである。
アスカ嬢と二人で四番隊の皆と。
「この様な件が今起きているらしい皆携帯用の武器は持っているな?」といって確認した。
最低ラインの魔導光剣からだが武器は帯びている事は確認できた、アスカ嬢は例の小太刀を持っているし、私も例のショートソードを帯びていた。
データパッドにMMのカメラデータを飛ばしてもらうことにする、
「コイツかデータカード無しで現れた奴は」と私がいうとついでに念のためいった「六番隊は直ちにこの前のパターン識別データを展開せよMMの魔導監視システムでそいつの正体を探ってみてくれ」と私がいったその直後そいつの色が緑色で表示された、支部隊通信に流す、
「そいつは悪魔かそれに類するモノだ各員距離を取って他にいないかどうかだけは各機確認を取れ混じり物がいる可能性が高いMM側から確認を取ってくれそれと拘束できそうになければ無理はせずとも好いその場合は即連絡してくれ」
「こちら六番隊他には見えず取り押さえますか?」というコールが届いた。
それに「六番隊は周囲警戒を厳にせよ、ギルド証を持って無いので緑になってるだけかも知れん、民間人の可能性もあるからID表の確認と提示が先だ、ID表も持って無いというならば二番隊で取り押さえて良し。その場合、特殊鋼の手錠で後ろ手にはめておいてくれ」
「こちらID表の有無を確認したところ無しとのこと拘束に移ります」と二番隊がのカズマ大尉が言った。
「カズマ大尉『データパッド』に拘束の理由とその指示書を転送した、『許可なくギルド支部隊の施設に入った上、ID表をも持っていない市民ではない可能性が高いという理由で拘束させてもらう、拒否した場合は強制拘束とする』今指示書を送った共通語で書いてあるので読めないということは無いはずだ」といった上で。
「武器類があるなら、取り上げておいてくれ」そして。
「第六番隊は二番隊のサポートに二機で付いてくれ残りは周辺に同様の奴か居ないか確認を実施居た場合は同様に処置せよ」と支部隊通信に流した。
「牢ではなく捕虜収容所の方に入れてくれ悪魔よけの結界付きの部屋に入れて様子を二十四時間監視で頼む、何かあり次第神官が対応せよ、対応が難しい様なら俺に連絡をよこせ」
「抵抗があります、化け物に変化しました、『各員抜刀の上対応せよ、魔法剣で無い物は下がってバックアップ』」
「シルヴェント一機はレーザーを精密狙撃頭と思しき場所に撃ち込め味方には当てるなよ、もう一機対応状況を可能な限り監視しデータをこっちに上げてくれ」
「といっては見たモノの、アスカ小太刀は持ってるな四番隊は即時展開可能な武器で周囲を索敵怪しい奴を発見次第、ID表かギルド証の有無を確認持っていなければ即拘束拘束方法は各自に任す以上。俺も近くまで行くか、アスカ手を貸してくれ二番隊だけでは不足の相手の様だ!」、「転移するぞ! 一緒に転移したい奴は、
「セイランここは任せた」とセイランに任せる、セイランの指示の元四番隊は特別講義室の周囲に怪しい奴がいないか確認し始めた。
それを見届けると“転移”を実施した
「こんな所か、抜刀!」というとショートソードを引っこ抜いた。明らかに輝きが増していた、思念を注ぎ青白い発光へ変化させる。
シルヴェントでは、明らかに手を出せていなかったレーザー照射も不可能に近い乱戦になっていた。
シルヴェントに指示を出す。
「一機は光学観測、もう一機は例の魔導観測に変更若干後退し状況を注力せよ」と六番隊のシルヴェント二機に指示を直接出すと。
「アスカ、アイン、飛び込むぞ」といって異界情報を引っ張り出した魂魄界以外は無いと反応が返る。
光の所為で、ブロードソードクラスまで拡大した光の剣をもち、飛び込んでいく。
そこに、アスカ嬢も小太刀を抜き精霊視を掛けながら、飛び込んでいく。
最後にアインが魔法剣に切り替えた太刀を持って、斬り込むべく突入した。
すでに敵対象はタコのような多足の異形に変化していた。
「魔導光剣組は下がれ相手に届いていない!」というと正面に展開中の多足を斬り払った、直後
“ぎぇぇぇぇっぇぇぇーー”
という叫び声が出た、こいつは効くらしい。
二本ほど多足が切れて緑色の血らしきものを噴き出していた、
「緑色の液体には触れるなよ。何が起こるか分からん」といいながら正面から回避して右側を斬りに行くついでに“エリアオブゴッド”と叫んでおく、モロに入ったらしく、
“ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!”
といってエリアの中で、のた打ち回る魔物種と思われる対象。
逆に一旦下がって味方に当らない範囲で“次元斬”を対象にかっ飛ばす。
“ぐげぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!”
流石に今のは効いたのか、上下に分かれた。しかしまだ動いている
アスカ嬢はまだ後ろにいる“レイダー”を無言で展開しておく、新たに表れた奴がいたら赤点で表示されるように指定した。
その直後“ソードプレス”とアインが術を発動させる今ので対象の下半身が潰れて緑色の池を作った。
レイダーは広範囲に見えていたが特にご新規さんは来ないようだった。
「これでも喰らえ“エクソシズム!!”」
“ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー”
というとそいつは塵に昇華していき、この世に存在できなくなった様だった。
「消滅しました」とMMの方で観測していた、一機から報告が入った。
「他にエネミー無し」ともう一機からも、報告が入る。
「点呼を一応とるぞ緑色の液体には触れるなよ!」といって誰かが被ってないか、二重になっていないか、ドッペルゲンガーがいないかどうか、のチェックを行ったのである。
「点呼終わりました異常ありません」とのことだった。
「緑色液体は回収できるようなら、解析班に回してくれ」と、いうことにした。敵性物体の確認や、視認に使えるかもしれないからである。
「無理ならレーザー照射で蒸発させてくれ、周囲にヒトがいなくなってからな」と、いうのも忘れない。
吸引して、感染する可能性もあるからである。
嫌な勘が、さえずったままだったのである。
「一応まだ嫌な感じがするんだ。気を付けて居てくれないか?」と、皆に言っておく。
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