第五節:魔導最終目標と初日一組目終了
「ショックバレットは本来近距離用ではなく遠距離様なんだ」というと軽く詠唱だけ口ずさむと講義室の対角線上から一発だけ針の穴を通す様な狙撃を行った。
的のど真ん中に一シルズ相当の穴が開き貫通し、そのまま壁に当って赤い光弾が弾けたギリギリ自身で貼ったコーティングに弾かれてくれた。
「質問です!実際はどれくらいの距離が妥当何ですか?」といわれたので。
「三十メートルは離さないと実戦には厳しいかな?」といっておいた事実なので仕方が無い。
「今日は皆よくやってる方だと思うが? 普通は赤い光弾が出るまでにそこそこかかるんだ。だから皆うまくやっていると思う」と正直な感想を述べた。
「精霊魔法で体が活性化しているというのもあるかも知れないが」というに留め。
「十五分休憩したら机二列分を挟んでから撃ってみるといい。大分感触が違うはずだから」といって見る、事実距離が開くと外れていくものなのである。
「休憩時間中に質問は受け付けるが何かあるか?」と私がいった。
「質問です! 魔導の講義の最終目標は何でしょうか?」と早目な質問が飛んできた。
「最終目標は浮遊持続で三十分かな」と私が結構厳しめな目標を口にした。
「三十分!!」と流石にざわつきが大きくなった。
「まあ最初はコツコツとした積み重ねが大事なんだが、体の感覚で覚えた方が早いかも知れんぞ?」とはいって見ることにした。
まあ実質色々あるが流石にこれほどよく解るものというのは中々無い、集中力や精神力の使用方法から体で覚えて来てしまったからなぁ。
講師が体系的に覚えて居ればそっちの方が分かりやすいかもしれないが問題は頭だけで成すのではなく体を使用した上で頭で成すのが正解なわけでこの方法が一番わかりやすいのかもしれなかった。
魔導は頭でっかちだけだと難しくなるのである。
「構文の方は魔導の術式構文は最終頁に載せてあるから、そこを見ながらでも良いと思うぞ?」と紐解く話をしたバラスことが可能なわけだが。
「講師質問があります」と、副長がいった。
「構文をオリジナルで組むのは危険でしょうか?」と。
「モノにも寄るが、基本は外さない方が良いと思うぞ術式分解と術式組立は導師級の資格が必要になるからここでは
「魔導士ギルドが見たらだれから習ってそうなったのかで色々と文句が付くだけならいいんだが資格取消とかに成ったら大変だから。やらない方が良いぞ? その辺の利権問題にだけうるさいのが魔導士ギルドだからな、ここだけの話だが」といっておくことにする。
「どうしてもオリジナルがやりたい場合は魔導士ギルドに出張して導師資格をとって来てくれそれならば、俺がどうのという話は出ない。自らヤル訳だからな」という。
「さて休憩時間も終わったことだし、一応確認するが、この時点で体が怠いとか意識が無いとか、精神的にまだ休憩が必要だとかいう奴はいないな?」と私がいう完全にコントロールできない時は無理してはいけないのだ。
「安全確認は必要だからな? 何事にも無理はしない方が良いんだが」と自分のことは棚に上げっぱなしでいった。
「机を二列挟んでから開始!」と私が号令をかけた。
矢張り命中率が著しく落ちるか、と思ったが当たっている者も居ると思ったらアスカ嬢であった威力もそれなりに出ているようで穴は開いていて赤い光弾もかなり収束できている様であった。
「集中して赤い光弾を絞り込んでみてくれ、そうしたら威力は出て来る筈だ」といいながら追加する。
「連射すると威力どころか疲れも乗るぞ」といっておく。
「弾丸をイメージするとより、コントロールしやすくなるぞ」とも声かけを実施する。
まあ想定の範囲内であるのだが、とてもよくできるとかそういう者は見当たらなかった、アスカ嬢は元々素養があるらしく一定の威力でコントロールできていたので指導の必要は無さそうではあった。
そして時間が来た。
「今日はここまで、各位は箒を容れ物に立てて置いてくれ。あと復習は出来るだけ行って体に馴染ませてくれ、ただし攻撃魔法であるため厳重注意をしておく実施前は必ず目視で確認し大丈夫か自身で判断のあとに行うこと。あとヒトのほうに向けて撃たないこと」
「さて。感覚はどうだった? 行けそうな感じか? まだ一日目だから何ともいえないがこれが三十三時間ある訳だからあと三十二時間分あるということに成るが予習は難しいから復習だけにとどめておくこと」と言った。
第十四章 第六節へ
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