第七節:赤い悪魔の最期と重度の精神疲労

 当然、本来の効果である、生命力半減と行動力半減程度では済まず九九パーセントほど減った様であった。

 流石に、こちらも肩で息をする羽目にはなった。


「総長より各位どれくらい減ったか確認頼む」あと、「ラストだこれでも喰らえ!! リミットアンプリフィケイション!!」からの、「超強力版エクソシズム!!!」だ、流石に今のは効いたのか、赤色のがボロボロと崩れて解け消えゆくボロボロになる音は、流石にマイクでも聞こえなかったようではあるが。


 こっちは、両膝まで地に着く羽目に、おちいったのではあった。

「総長より各位へ、赤色のヤツは始末した! 繰り返す赤色のヤツは始末した!!」、「残りを掃討されたし!」と叫ぶ。


「クララ、一応周囲には居ないな?」、「ハイ、居りませんし見えなくなりました!」、「一応念のため各魔導機は周囲の捜索を行ってく入れ」と私がいった。


「今からミヒャイルⅡも起動する」流石疲れが出てフラフラなのではあったが、クララ嬢が、制御負荷を減らしコントロールできる領域まで持ってきてくれているらしかった。


「こちらアラワシⅢ視認領域内にエネミー無し!」とアスカ嬢からの通信が入った。


「こちら三番隊レオン、視認領域内にエネミー無し!」、「こちらジーン、視認領域内にエネミー無し」、「こちらダイヤ、視認領域内の敵機が崩壊したが何かあったのか?」と皆からも連絡が入った。


「リデュースストレス、ステートパーセプション」と自身にかけ直し状態を知ることができた。


 とりあえず精神力は撃ち尽くしてないことが判明したが、こりゃ大分酷いなとも思ったレッドゾーンギリギリだったのである。


 そして「こちらシルヴェント、範囲内に敵影見えず繰り返す、視界範囲内に敵影見えず!」とアインセリオ嬢がいった、それに答えるかのように「ノインご苦労だった予定よりも半分で組み込んだな」という。


「でも教えている暇がありませんでしたので。特別講義室をお借りしてもいいですか?」とノインがいった。


『データパッド』で特別講義室使用の許可が届いたので、スラスラとではないがプルプルとサインを書きなぐって送ると、支部隊通信でサポートが入った。


「大至急アラワシⅢはミヒャイルⅡに合流! 総長の診察を行ってください!」とノインの指示であった。


「疲労がかなり、凄いことになっています。総長自身は今は気が張っているので多分大丈夫と答えるとは思いますがそのまま病院まで運んでください。ミヒャイルⅡは元の状態に戻したほうが良いと思われます」とノインが言った。


「デザイナー違いですがこのサインは相当ダメなヤツですよ!」とノインが言ったので仕方なく、「クララ戻すの手伝ってくれ」と私がいったかなり補正が入っているのが分かる状況だったため。


「規定位置に着いたらコクピットフルオープン」といって大きくため息をついた。


 するとすぐアラワシⅢが来てFPT内を覗き込み、「手で足場を創って、とワルキューレ」と頼むと「パイロットコクピットのみオープン」といって即駆け付けてくれた、診るのも手早かった。


「アスカ中佐からノイン・デザイナーへ、病院にお願いして至急! 例のベッドを用意するようにいってください」と支部隊通信でいったのでノインが走ろうとすると

「任せろ私が行く、特別講義には私は要らんだろう?」といってアインセリオ嬢が跳躍移動で病院まで駆け抜けてくれた。


 ということで私はアラワシⅢにより病院まで運ばれ、「アスカ中佐です病院側は受け入れ態勢を取ってください、例のドクターズベッドを使います」といって。


「要一日休憩です。あれなら一日で済みますから!」とアスカ嬢にキッチリといわれてしまった。


「きっかり、一日入院させてください!」、「分かりましたアスカ中佐」、と言って院長が敬礼した。



「魔導書のカリキュラム、と精霊魔法のカリキュラムは、皆に配信しておきます先にどんなのが来るのか不安な人も居るでしょうから」それには同意した。


 そして例のドクターズベッドで専用の水着を着用されくーるくーると横に一日回される羽目になるのではあるが、その際黒騎士ミハエル卿も来てくれた。


「又、やらかしやがっていい加減自分に対する加減を覚えろといったろう」外との会話は可能ではあるので、「面目ない」というと。


「まぁ、相手がアレじゃしゃあねえけどよ。パートナーだけは泣かすなよ」といった。


「俺も、診察の時間だからな」、といって席を外されたのであった。



第十一章 第八節へ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る