”仙術”本選~道を踏み外させる者~
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トウコツ__対__グゥァンウー・シー
各、下馬評と同じように、シーとトウコツの試合は推移した。
トウコツの使う【
そして、もちろん___
「【
___【
防げないのなら……。
「アツゥイ! 熱いゾ!! 熱すぎる!!!」
悪を、邪悪を許さぬシーの善性を象徴する”炎”!!
その業火から、この世界の”悪”の象徴、悪神”
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「呆れた耐久力だな。【不死】も有るが、それ以前に耐久がヤバ過ぎる。アレを一撃で倒したとチュイから聞いたが、本当か?」
「いくら耐久が高くてもな、人体というか身体には鍛えにくい部分が在る。【武道】は、そういった部分への攻撃。合理的な攻撃が多いからな。要は、より合理的に効率的にだ」
疑問を投げかけてくるヤーに答えながら、俺には疑問が浮かんでいた。
なぜ、トウコツの怪我や体力に
トウコツは【
”無手”でフェイ・ランやヨシコと戦った時は”球体”は問題なく作用していたのにだ。
「これ以上の【不死】の回復は
__『勝者!! グゥァンウー・シー様!!!』
「良かったです! 【殲滅】を
そう言って笑いながら、頭上の
撃たなかったとはいえど、”縛り”で使えないはずの二度目の【
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ー
「くっくっく! コントン、いや、ケイオスよ。見事に”縛り”を
「”無手”で狂わしたポンチャイ。彼はタイチに一撃で破れましたからね。しっかりと”縛り”の【仙術】、【神技】に介入できているか、不安を覚えました。予選の方達には悪いことをしましたね」
「そう悲観するな。処理したと言っても、”縛り”が狂っていることが露呈しない為に、
大会の期間中、皇帝ダオの代わりに政務の実権を、多くの実権を握ることが出来る皇太子のノンだからこそ出来る不正。
「初めに聞いた時は驚きました。”目から鱗”と言うのでしたかね? 発想の転換。等しく恩恵を受けるか、自陣だけが恩恵を受けるか。【仙術】の難易度は、それだけでも跳ね上がる。横から介入などは【神技】級。”縛り”の【神技】への介入など、不可能だと思っておりました」
「それならば、
大会の運営も任されており、”縛り”を作る際の詳細な術式を見聞き、分析できる立場であるからこそ出来る不正。
「それでも相手が【神技】でしたからね。こちらも更に、
今も痛々しく、酷く焼けただれた腕を薬草などで癒しながら、自身の【仙術】の完成度をケイオスは、コントンは満足そうに語る。
「シーの【殲滅】は効いただろう。よく生きていたものだよ。それだけでも、お前を、悪神”四凶”の
「いくら、攻撃しても
「楽しみだ。そのために
醜く、その端正な顔立ちからは考えられない程に口元を歪め、ノンが狂喜に笑う。
「”無手”では予選落ちをなさいましたからね。”仙術”で【殲滅】を”影”で、やり過ごせるポンチャイに掛けましたが、正確に掛かっているか不安でした。そのポンチャイも”仙術”で、シー様と当たる前に敗北なさいましたし」
「何も問題は無い。シーには死んでもらうさ。命は無理でも、
「反吐が出る程、
「自分の【仙術】で罪も無い者に怪我を負わすだけで、心が曇るだろう」
「
「”
「見ものだな! ”
他人の血を、地位を、命を求めるノンの仄暗い狂気が、タイチとシーの二人に襲い掛かろうとしていた!!!
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はてさて、ノン様はタイチかシー様の”命”か”心”の死を確信なさっているようですが。
そう上手くいきますでしょうか?
”
つまり、
全ての
緻密に、大胆に、周到に、残虐に計画されたノン様の計画を
どちらに転んだとしても私は、その
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