ただ、ひたすら無償に相手のことだけを思い、眠れない夜を過ごす、そんな愛を思い出す作品です。

本当の恋をしているかた。
かつて、誰かに夢中になったことのあるかた。

読んでみてください。

あの時の、あの瞬間の、美しかった自分を思い出します。

そして、いま、その瞬間にいるあなたへ、
どうぞ、その１秒１秒を大切に。

この作品には悲しい程に切なさが込められています。

禁断の恋かもしれません、でも本当にそれはかけがえのないものなのです。

本文の
～僕と彼女の僅かな空間が震える～
この描写が、とても好きです。

この世には、かなわぬ恋など佃煮にするほどある。
はいてすてるほど、ある。

しかしその一つ一つ全部に。
声にならない恋情がこもっているのです。
大学生の男性と年上女性の一瞬の恋は、切ないほどに美しい。

あなたの中の伝えきれなかった思いを、この物語で誰かに届けてみませんか。
読後。泣きたくなります。
泣ける恋の思い出があってよかったと。心底思えるお話です。