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 お見合い相手をドン引きさせた趣味……いったい何でしょう?
 彼女はヒントをたくさんだしてくれますが主人公はさっぱりわかりません。
 ある日ひょんなことから正解を知るのですが、その趣味を知らない自分は置いてけぼりでした。最後まで読んでもその趣味が何なのか分からないからです。
 謎解きシーンで主人公は「男子の盲点だな」と不意をつかれ、次に「ハガキを持ち出すのかな」と納得します。ごめんなさい。感想だけでは自分は共感できませんでした。
 まったく知識のない読者を想定して解説してほしかったです。

 『ありえない趣味』の良い点は、シンプルな謎と複雑な推理シーンがないところです。
 たまに作中の謎が理解できないことがあるので、バカな自分にとって非常に読みやすい作品でした。
 また、構成が素晴らしいです。人が傷つきません。ギスギスした空気はまったくありません。前向きなラストも相まって安心して読めます。