376日目その2「つまり書きたいエネルギーが必要な訳よ!」

「つまり書きたいエネルギーが必要な訳よ!」


僕らのベッドで一緒の布団に入った状態で、紗奈は唐突にそう言った。


「あ、その話、まだ続いてたんだ?」

布団の中でもぞもぞとしながら、そのまま紗奈は擦り寄って僕の首筋にウチューと吸い付いてから。


「当然よ!

つまりカクヨムコンという嵐に惑わされて、自分のペースを狂わせてしまうことが問題なのよ。

そうでなくても師走で皆忙しくてPVも伸び悩む。

だからそういう時はジッと我慢の子よ!」


それから紗奈は僕の首筋や頬にキスを落として来る。

かなりくすぐったいし、紗奈の良い匂いするし、ムズムズする。

「我慢してね?」


「あれ?

これ僕が我慢すること?」

紗奈的にそういうことらしい。


僕はちょっとだけ我慢の子。


……でも、あまりにくすぐったいので反撃に、同じように紗奈の首筋をついばむ。


「くすぐったい、くすぐったい」


僕の反撃を阻止するため、両手で僕のほっぺたを抑え、口を口で重ねて来る。


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ。


ツイ〜っと透明な糸。


「……なんだか正当なイチャイチャをかなり久しぶりにしている気がするわ」


正当なイチャイチャって何だろう?


僕が何も言わないのを良いことに、紗奈は再度、口を重ねてモゴモゴしてくる。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

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