339日目ぐらい「昨日のこと書いて公開するのやめたのよね、、、」

「昨日のこと書いて公開するのやめたのよね……」


僕は先程まで勉強をしていて、時間が来たらしく紗奈に僕らのベッドに引きづり込まれ、ひとしきりもきゅもきゅした後で、いつものように紗奈が唐突にそう言った。


「昨日のこと書こうとしたんだ?

でも、いつも通りだったけど?」


「……それが『いつも通りのそのまま』を書いちゃったの」


僕は天井を見て、紗奈の言う『いつも通り』を考える。


そしてスマホでイチャイチャ幼馴染を確認。


そして気付く。


「……ああ、僕らが実際にやらかしてるもきゅもきゅの状態を、そのまま書いたんだね」


紗奈はスッと自分のスマホを見せる。

そこには9PV、ハート1つの致命傷で済んだ公開『されていた』338日目の話。


「『最終回感がない』って話してた時のこと、そのままだね……」


正直に言えば、ひどい時には僕らのもきゅもきゅは会話の間、ずっと……の時すらある。


も、もちろん、もう少し少ない時も……なくはない、かな?


紗奈は僕の枕に顔を埋め、うー、と唸る。


ヨシヨシと頭を撫でる。

「うん、流石に昨日のは過激、というか刺激が強いよね」

性表現かと言われると、違うんだけど何というか何と言っていいやら。


「気を付けてるの。

気を付けてるつもりなの。」


「まあ、僕らの日常をそのまま書いたらそうなるよ。

僕ら新婚夫婦みたいなもんだし」

「……新婚夫婦だもん」

「……そうだね」


ちゅっと紗奈の髪にキスを落とす。


「昨日の話の続きだけど、イチャイチャ幼馴染最終回を迎えたのに、読み返したら最終回の感じしないの」

「あ、その話、まだ続けるんだ?」

「そうよ?

最終回ぽくするにはやっぱり子供が……」


「待った待った待ったー!

昨日話終わってるから、それ!」

「むー」


紗奈がむくれてこっちを見る。


しょうがないなぁと微笑みながら、紗奈の口に自分の口を重ねる。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。


最初からもきゅもきゅよりも……。


「むー、とりあえず今日はもきゅもきゅで我慢しとく。

諦めた訳じゃないからね!」

「はいはい」


紗奈は僕にしがみ付くので、僕は体重をかけないように覆い被さるように優しく抱きしめて口を重ねる。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。


紗奈はもう少し気まぐれに僕らの日常を晒す気のようだ。


程々にお願いと僕は願うばかりだ。


もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

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