115日目「はふ〜。」

「はふ〜。」


僕の部屋に入るなりそう言いながら、ベッドで足を伸ばしながら、ネット小説を読んでいた僕の上に紗奈さなはゆっくり倒れ込んだ。


「疲れたのよ、、、。」

「疲れるねぇ〜。」


社会人は一月往ぬる二月逃げる三月去るとか。

要するに忙しい。


だから僕もすでにオフだ。

紗奈は僕の上でもぞもぞ意味なく動く。


正直に言おう!

柔らかいしあったかいし、ソワソワドキドキするのだ!


そして、僕の太もも辺りでくたっと力尽きる。

颯太ふうた何読んでるの?」

「な◯うからやって来た小説。」

「あー、あれね。」

紗奈も結構好きな小説だったので驚いたようだ。


「◯ク◯ムが誕生祭してるわね、、、。

疲れているから、惑わされないようにしないといけないわ。」

「伏せ字を何故普段と逆にしたの?

あと惑わされたりするものなの?」


僕の言葉に反応する様に紗奈はガバッと顔を上げた。

「当然よ!疲れている時は正常な判断が出来ないのに、お祭りと聞けば無理をしたくなるじゃない!」


あぶない!!

僕も疲れているんだ。

そんな時に紗奈の顔が近づいたら!!


迷わず唇を奪っておいた。


もきゅもきゅ、ついでにもごもご、もっきゅもっきゅ、ついーっと。


くたっと僕の足の上で紗奈は力尽きる。

「とにかく、あれよ。

疲れてる時ほどランキングとか順位とか気になるけど、そもそも、読んでくれる人が居るだけで十分なのよ。

慌てて質を落とさないようにだけは気をつけるわ、、、。」


「でも紗奈。

少なくとも、僕らがイチャイチャしてるのをさらしている内容は、そのままだから質とか関係なくない?」


紗奈は警戒する様にこちらを見ながら訴える。

「こ、細かいことは良いのよ。」

「、、、それもそうだね。」


僕は紗奈の両脇に腕を差し込み、持ち上げるように紗奈を引っ張り挙げ、身体全体を僕の上に乗せる。


「はれ?」

「、、、細かいことは良いから良いから。」

僕は紗奈の口に、もきゅっと口を重ねる。


いただきまーす。


もきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。


紗奈は僕にいただかれました。

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