夜の時間

小さくかけるバラード

心を綴るのは白いノート

洋墨インクはブルーブラック『夜長』という名前

ゆっくりとペン先を浸し

考えながら

けれど思うがままに


紙をペンが擦るカリカリという音

この夜の時間


大きく伸びをして

珈琲を入れるために立ち上がる

少し薄めにして

眠れなくならないように

香りと湯気にホッとする

小さく欠伸あくびして


わたしがわたしと対話する

この夜の時間

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