不協和音

しんしんとしみるように疼くのだ

忘れた頃に

心の痛みに身体の痛み

重なるとキツイな

不協和音が内側から響いてくる

できるのはゆっくりと呼吸をすること

痛み止めくすりを一粒

水で流し込んで身体を丸くする


不協和音が遠く近く響く

できるのはとにかくやり過ごすこと

痛み止めくすりが早く効きますように

それからうつらうつらとわたしは

眠りの淵に辿り着く

不協和音が微かになる

最後の音が響いた後で

わたしは眠りに落ちる


静寂がわたしの中に満ちる


そうして優しい夜がやってくる

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