第12話 女といえば打ち明け話だ

 漢字かな表記が、私の意図とは異なりますね。

 一般動詞は漢字、補助動詞はひらがなが基本です。

 下記しましたが、「垣間見る」と「走ってみる」の違い。また「走って見る」と「走ってみる」の違いを考えてみてくださいませ。



21世紀の私からみれば、みな戦国時代の庶民であって、ほとんど相違はない。

⇒「私から見れば」ですね。ここは一般動詞です。


あんたなんかに、そんな目でみられるほど、落ちぶれちゃいねぇ

⇒ここも「そんな目で見られるほど」ですね。


「かんちがいしては、あかんえ」

「かんちがい?」

⇒「勘違い」は「違い」は小学生、「勘」は中学生までに習いますので漢字でよいでしょう。


テンが我らと一緒にいるのは食べれるし、殺せるからだ

⇒「食べられる」ですね。まぁこの頃の人たちが現代語で会話しているはずはないのですが、それでも「ら抜き言葉」は使わないのでは、と思います。


心のなかを見えるわけじゃないが、いつも殺したがっていると思うぇ

⇒ここは「心の中が見えるわけじゃないが、」とするべきですが、助詞「が」の重複が気になったかもしれませんね。

 「心の中が」の「が」は格助詞で主語を示す助詞、「見えるわけじゃないが」の「が」は接続助詞なので、助詞「が」とはいえ機能が異なります。こういう場合も重複とは見ません。


なんでも、父親は元間者とかで、幼いころからテンに武術の訓練をしたらしい。

⇒ここで「スパイ」というルビが適切かどうか。話しているのはトミで、聞いているのはアメだから、聞くぶんには理解できるけど、この人が「スパイ」と話すかなと。

 またもし「スパイ」というルビを使いたければ、「間者」にだけかかるようにルビ範囲を調整してください。


この身体だ。みればわかるだろう、オラは女だが、女男とバカにされて生きてきた。

⇒ここも「見ればわかるだろう」ですね。


 神さんがあんじょう……

⇒三点リーダーが文末に来る場合は、句点を付けます。「神さんがあんじょう……。」となります。


 これから40年は戦乱の世が続く歴史を知らない。

⇒全角で「40年」ですね。



 助詞の重複についても若干誤解があるように感じられます。

 助詞の重複は「同じ機能の助詞を重複させない」もので、機能が違えば別物です。


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