第十五話『大いなる生贄召喚』
(イつの間に!)
「そう、君の召喚モンスター。ドラゴンバルキリーだよ」
ゴールドの言葉通り、転送されてきたのは、アマリリスが召喚したドラゴンバルキリーであった。しかし、魔法かアビリティによって、光の鎖に捕まり身動きが取れないようだ。
「ゆぐぅ! 放しなさい!」
束縛されたドラゴンバルキリーは、せめてもの抵抗なのか声を出して解放を叫ぶ。
「レベル800のモンスター。此れならば、リソースとして申し分ない」
美しい竜人の戦乙女の言葉を無視して、ゴールドは魔法を行使した。
「ク! させるか!」
だが、アマリリスがそれを棒立ちで見ているわけも無く阻止に向かう。
「AAA
相対した二人は同時に魔法を行使した!
「AAA
「
アマリリスお得意の竜王の息吹は絶大だ。
通り抜けた地には、何も残らない虹のブレス。
それが、指向性を持ってゴールドに襲い掛かった。
しかし、ゴールドの生み出した黄金城壁は、その攻撃すら当然の如く受け切った。虹色のブレスは、ゴールドの周りに展開した黄金に輝く城壁によって退けられた。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
そして当然、ゴールドの二つ目の魔法を防ぐことは出来ず、贄にされた竜人の戦乙女の悲鳴が響き渡る。
金髪の美人モンスターが表情を歪ませながら苦しみ悶える。
そんなドラゴンバルキリーの体を包む黒い光。そこから漏れ出る彼女の悲鳴。
「クそ! 阻止失敗か!?」
その光景を見せつけられ、口から悪態が出る竜姫のアマリリス。
「さあ。誕生だ。君の敗因」
ゴールドの宣言が終わると同時に、黒い光からソレは現れた。
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