第13話『兄と姉の死を受け、メイド姫騎士レティシアは決意する』
――ピースメーカー王国の重鎮たちが、今後の戦略会議を行っていた時。
その時を同じくレティシアの部屋に集まっていたゴールド達にも地方城塞都市のあらましが伝わっていた。
「まさか……ロック兄様やアリシア姉様が、戦死するなんて」
ショックを隠しきれずに顔を青くしながら呟くのは、戦死した兄妹であり同じ三騎士の一人であるレティシア・メドナイト・ピースメーカーである。
「残念だな。だが今は動いた方がいい」
そんなレティシアに短く返事をするゴールド。
「……はい。ゴールド様。余計に負けられなくなりました」
「ああ。その通りだ」
ゴールドのシンプルな返答に、今自分が何をやるべきか思い直したのか、レティシアはしっかりと顔を上げ答えた。
「それにまだ取り戻せるものが、ボクにはあるからね」
そうレティシアは、言いながら部屋に置いてある高級そうな入れ物に手をかけた。
「それは!」
レティシアが、箱から取り出したのは、西洋風の剣だった。
それを見て珍しく驚きの声を出すゴールド。
「ピースメーカー王国建国者、平和王。その方が残してくれた神話の武器。『平和王の四大天使剣』その一振り。
淀みなく自身が手に持つ神話の武器を説明するレティシア。
(な! なんだと!
ゴールドが驚くのも無理はない。
(151種類、限定数3つの
驚いたのは、ゴールドだけでなく、後ろに控えている輝夜とエリザベートも息を呑んでいた。
「「 ・・・・・・」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます