第31話 始まり・・・変革と創造
だけど・・伝承の中で謡われてきた 夢物語が蘇る・・。
西の水の塔が蘇り 近隣の友好的な数部族が 俺達の・・
いや・・天空人と俺達部族と協力して 人工のオアシス創り・・やら
人工湖の整備や水路の土木工事に加わり
新しい時代の幕が上がろうとした
ある晩の事
家で 酒を飲む親父殿と話をした
「東の部族の連中が来た?」
「我々の連立に加わりたいそうだ・・」
親父殿は 感情を交えずに言う
「・・・族長達や天空人達は?」
「天空人達も 仲間がさらわれて 生贄にされそうになった
事件もあったから」
それに 奴らに 我々は あの東の地を追われた事や
生贄の儀式のために 沢山の犠牲者が出てる
気持ちとしては 敬遠したい所だが・・
この惑星の民として・・いずれは 彼らを受け入れ
彼等が 変化してゆく為にも 東の地にも緑の恵みが必要だ
・・・まだ 完全に変化したわけでない
彼等の一部が まだ 生贄の儀式をする可能性もある
「我等の村には 祖母のアリアにリーシュ達・・ナギ・ナジュアナリ達もいる」
「天空人の姿を受け継ぎ生まれた・・あの子らに
それから・・彼等 天空人達の安全のためにも・・」
「天空人の指導を受けた
村の戦士達のグループが 東の地に入り 彼等を指導する」
「‥一部の過激派や暴力的な者達には 場合によっては追放させる
彼等が応じるならもっと重い罰を要求してもいいと思う
いまだにナギ達は怯えてるとドクターから聞いた
それに鞭などの沢山の暴力もあったらしくてな それに・・」
「?」 「・・いや」言葉を濁す
その言葉の意味を 恐ろしい事実を知ったのは 俺が大人になってずっと後の事
「それから 戦士達は 彼等 東の部族の村でなく
砂船で移動して そこで寝起きする」
「何かあれば 砂船で 逃げる算段か・・
今は それが一番安全で 正しいやり方だろうな 親父殿」
「彼等が変化するまでは
それに 我々の 彼等に対する感情も・・変化するまでは」
親父殿は 酒を口に含みながら つぶやく
親父殿の視線の先に 母の形見の品がある
「東の部族たちが 動いたら
我等に 敵対していた他の部族も動き出す
彼等のように 和平と技術提供を申し込む部族も現れるだろう」
「まあ 中には 先日の南の村の連中のように
襲来をかける奴らもあるかも 知れないが・・」と親父殿
「ああ・・3日前の あの騒ぎ・・
2つ離れた村では 大変な騒ぎだった」
「まだ 生贄の儀式に固執して
水欲しさに 生贄用の人をさらう為に 村を襲ってきたんだって!
信じられないよな!
他の奴らみたいに 豊かになった土地を欲しがるなら まだわかるけど!」
「幸い 親父達が 水路建造の為に あの村にいたから
簡単に撃退したけど」
「いやおうなく 変化する」
俺はぽっんと言う
この世界は 砂の魔人のくびきから解放される
何世代にも渡る 水への渇望の苦しみから・・
レーヴ達 天空人が 水と緑の恵みをもたらす
俺達 砂漠の地の民が 彼等とともに
この地に 新しい世界を創るのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます