第24話 赤い砂漠と水晶の岩場

赤い砂漠の地に 音をたてて風が渡ってゆく

昼間の 暑い太陽の日差しの中 砂漠の海を渡る

「大丈夫か レーヴ?」


「うんファリ また奴らが襲ってくるといけないから

この子達は 僕が抱っこしておくよ」


乗り物・・デアンカ(ラクダ)の上で

頭から 大きな日よけのケープをかぶったレーヴ


日よけのケープはレーヴだけでなく 小さな子供達も包み込む

 

まるで 母鳥に抱かれるヒナのように

小さな子供達は レーヴの膝でしがみつくように


すやすやと安らいで眠っていた


「レーヴ・・」そっと 俺は声をかける


「先に行け、あそこに見える 水晶の岩場で待っていてくれ」


「一時間過ぎても 俺が来ない時は 先に行け いいな」


「ファリ・・」

「・・子供達が起きる 早く!」


俺はレーヴをせかせて 水晶の岩場に先に行かせた。

それから・・まもなく


砂の中から 気配が感じられる

いきなり 彼等 南の村の追っ手が 砂の中から現れた!

 

小さな空気用のタンクに 砂の中を潜る ジェットエンジンの装置

機械を背中につけてる・・口には空気タンクのパイプ


おそらく 砂魚サマクの漁に使うものだろう


奴らは 漁に使う小型の網を俺にかぶせようと

デアンカ(ラクダ)に乗った俺に向かって 投げつけた!


「いない! デアンカの背中にいない!」

「ここだ!」俺はすばやく デアンカの腹に移動して

逆さまになった デアンカの腹に捕まっていた


先ほど 倒した奴から もらっておいた小刀を投げつける

「ぎゃあ!」

「うああ!」


なんとか敵を倒し

俺は急いで 水晶の岩場に向かう

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